棚橋弘至 インタビュー 当日は僕がいちばん“マディソン映え”させます(笑)

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ガチ BOUT. 275
プロレスラー 棚橋弘至に聞く

新日本プロレスが来月6日、NYマディソン・スクエア・ガーデン大会を初開催

約半世紀、日本のプロレス界をけん引してきた「新日本プロレス(New Japan Pro-Wrestling Co., Ltd.)」。4月6日(土)、格闘技の殿堂「マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)」で初めて、大会「G1 SUPERCARD」を行う。海外マットでも高い評価を得ている新日本プロレスの“ストロングスタイル”。その体現者として、MSGに登場する、棚橋弘至選手と獣神サンダー・ライガー選手に話を伺った。 (聞き手・高橋克明)

いよいよニューヨーク大会まであと1カ月です。

棚橋 とても興奮してますね、はい。歴史的な一歩だと思うんですよ。今まで、新日本プロレスが海外で興行をすることは珍しくなかったんですけれど、今回はニューヨークで、しかも、マディソン・スクエア・ガーデンですから。本当に歴史的な一歩ですよね。

やはり、棚橋さんにとってもMSGは特別な場所ですか。

棚橋 いやぁ、もう、ファン(時代)の頃から、聞いたことある会場ですからね。アメリカで試合するようになっても、マディソンは、いまだに中にさえ入ったこともないので。

過去、MSGでのプロレスの試合で一番印象に残っているのは何でしょう。

棚橋 やっぱり、藤波さんですかね。WWFのジュニアの(チャンピオン)ベルトを獲ったのは、すごいですよね。(あのフィニッシュの)ドラゴンスープレックスは覚えています。

なるほど。何度もニューヨークで試合をされたことがある棚橋選手ですが、ニューヨークのファンの印象はどうですか。

棚橋 プロレスというものをよく理解して、楽しんでいるっていう印象がありますね。その分、いろんな団体のプロレスを見ているので、目が肥えている印象もあります。厳しい目を持っているんだろうな、と。

でも、その厳しい目を…。

棚橋 もちろん超えていきます(キッパリ)。目が肥えているニューヨーカーたちの想像を超えていきたいですね。

今回、マディソン・スクエア・ガーデンのリングに立つ棚橋選手を想像すると、どの選手より一番映える、キマるんじゃないかと、いちファンとして勝手に想像しているのですが。

棚橋 本当ですか。マディソン映えしますか?(笑) じゃあ、“マディソン映え”は僕のハッシュタグにします(笑)。でも、あの場所でリングに立つことは、きっと誇らしい気持ちにはなると思います。プロレスラーを目指して、新日本プロレスに入って、で、東京ドームのメインイベントは、見えるじゃないですか。

夢として、視界に入る、と。

棚橋 そう。頑張ってトップに上り詰めたら、東京ドーム(のリング)に立つという夢は見ることはできるけど、マディソンのリングというのはなかなか見えてこないですよね。

過去、新日本プロレスとして興行をしたことがなかったので、夢としても想像しにくい、と。

棚橋 なので、(東京)ドームのメインに立った時以来の興奮ですよね。ただね、先日、ベルト落としてしまった(タイトルマッチに負けてしまった)ので、マディソンのメイン(イベント)ではなくなってしまったんですけれども、まだね、ニュージャパン・カップで優勝したら、挑戦する権利があるんで、まだゼロではない。マディソンのメインを目指して、がんばります。

アメリカのマットでは、日本の時とファイトスタイルを変えたりしますか。

棚橋 ないです。まったくないですね。アメリカの団体が日本に来た時にファンの人はやはり直輸入が見たいわけですよね。なので、新日本プロレスを見に来ているファンは、海外仕様にチェンジした新日本プロレスではなくて、本来の新日本が見たいはずなんです。今だったらインターネットでも(海外ファンも)見られるし。手を加えない直輸入の新日本プロレスをお届けしたいですね。アメリカで生まれたレスリングが、日本で熟成されて、また、アメリカに行く。そんなイメージですね。

なるほど。今回、ニューヨーク在住のレフリー、タイガー服部さんに、お話を聞いた際、「ニューヨークのファンには特にタナを見せたいね」とおっしゃってました。

棚橋 おー、服部さんには、昔から評価していただいてうれしい限りですね。ますます、〝マディソン映え〟させなきゃですね。(笑)

ニューヨークに来た際、オフの時間があれば、どこに行きたいですか。

棚橋 まずはタイムズスクエアでいっぱい写真を撮りたい(笑)。あとは、SOHOに行って、買い物ですね。はい。NYのおしゃれな街をウインドーショッピングしたいです。

最後に、ニューヨークで待っているファンに一言お願いします。

棚橋 日本から行くということにすごく意味があると思いますし、(現地の)日本人に応援してもらいたいですね。かつてない、すごく新しいし、むちゃくちゃ気持ちいい状態になると思います。僕らも誇らしい気持ちになるし、今、ニューヨークで活躍されている日本人の方には、「日本人がやってくれた」っていう自尊心が高まって、ナショナリティーが強まるような日にしたいですね。

棚橋 弘至(たなはし・ひろし) 職業:プロレスラー
1976年11月13日生まれ。岐阜県大垣市出身。新日本プロレス所属。団体最高峰のベルト・IWGPヘビー級王座を過去8度巻くなど同団体のエースとして活躍。活動はリング上だけにとどまらず、精力的にメディア出演も行い、数々のテレビ・ラジオ・雑誌などに登場しているほか、2018年には主演映画も公開された。また、リング内外での活躍が認められ、18年末には自身4度目となるプロレス大賞MVPを受賞した。キャッチコピーは「100年に一人の逸材」。

(2019年3月9日号掲載)

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【ファンイベント㏌NY】
大会前の4月4日(木)、ブルックリンのJAPAN VILLAGE(japanvillage.com)で選手のトークショーを中心にしたファンイベント「NEW JAPAN MATSURI」が開催される。

〈インタビュアー〉
高橋克明(たかはし・よしあき)
専門学校講師の職を捨て、27歳単身あてもなくニューヨークへ。ビザとパスポートの違いも分からず、幼少期の「NYでジャーナリスト」の夢だけを胸に渡米。現在はニューヨークをベースに発刊する週刊邦字紙「NEW YORK ビズ」発行人兼インタビュアーとして、過去ハリウッドスター、スポーツ選手、俳優、アイドル、政治家など、400人を超える著名人にインタビュー。人気インタビューコーナー「ガチ!」(nybiz.nyc/gachi)担当。日本最大のメルマガポータルサイト「まぐまぐ!」で「NEW YORK摩天楼便り」絶賛連載中。

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