浮世絵とジャポニズム絵画、隣り合わせにズラリ

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RONIN GALLERYで4月30日まで展示販売会

「DEMIMONDE: THE FLOATING WORLD AND Toulouse-Lautrec」

ロートレックの「ディヴァン・ジャポネ」と喜多川歌麿の「大文字屋内一もと」が並列に展示され、どのような影響を受けたかが絵の下に解説がついている=10日、ニューヨーク(撮影:池田)

ロートレックの「ディヴァン・ジャポネ」と喜多川歌麿の「大文字屋内一もと」が並列に展示され、どのような影響を受けたかが絵の下に解説がついている=10日、ニューヨーク(撮影:池田)

 

ニューヨークのミッドタウンイーストにあるRONIN GALLERYは10日、展示販売会「DEMIMONDE: THE FLOATING WORLD AND Toulouse-Lautrec」を開催。同日、オープニングレセプションも開かれた。

ギャラリーでは日本の江戸時代の浮世絵と、それに影響を受けた19世紀パリの世紀末(ファン・ド・シエクル)絵画をコラボレーションさせて展示している。

19世紀の欧州を中心に流行したジャポニズムにおいて、日本の浮世絵版画は多くの芸術家に影響を与えた。フランス人画家アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの「ディヴァン・ジャポネ(日本の長椅子)」と喜多川歌麿の「大文字屋内一もと」をはじめとした作品が隣り合わせに展示されているだけでなく、浮世絵の主題や構図、色面構成、筆の表現などの視点から、その影響を指摘した解説も添えてある。

来場者でにぎわうギャラリー=同

来場者でにぎわうギャラリー=同

ほかにもジャポニズムに代表される画家、メアリー・カサット、エドガー・ドガ、マネ、ジェームズ・ティソ、ジェームズ・マクニール・ホイッスラーらの作品も展示されている。
多くの来場者でにぎわう

会場は多くの来場者がにぎわい、作品鑑賞とともに当時の時代に思いをはせつつ、談話に花を咲かせていた。

会期は4月30日まで。

〈情報〉
RONIN GALLERY
【住所】425 Madison Ave, 3rd Fl, NYC(at 49th St)
【入場料】無料【電話】212-688-0188
【Eメール】ronin@roningallery.com
【ウェブ】www.roningallery.com/

(2016年3月19日号掲載)

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