心屋仁之助さん、NYで軽快なトークとギターの弾き語りで生き方説く

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「人に迷惑を掛けていいポンコツ人間になっていい」

トーク&ライブショーの模様。ギターを手に語る心屋仁之助さん=13日、ニューヨーク(撮影:工藤)

心屋さんは著書累計470万部超のベストセラー作家として知られており、公式ブログは月間1000万アクセス、武道館での独演会には5500人を動員するなど注目の人。この日は心理カウンセラーとして人々の心に響く言葉を、ユーモアのある語りや、演奏と歌を交えながら披露し、会場は笑いと涙と拍手であふれかえる2時間半となった。

講演で、心屋さんはつらくなるまで頑張りすぎてしまうことを「頑張る教」と名付け、行き過ぎると電気のブレーカーが落ちるように心も体も「強制終了」してしまうことを示唆。「人に迷惑を掛けていい、ポンコツ人間になっていい」と、力を抜いて生きることを軽快なトークとギターの弾き語りとともに説いていく。

また、この前週に著書『「夫婦神話」を捨てたら幸せになっちゃいました』(WAVE出版)を発売したばかりの心屋さんは、自らの経験としてパートナーが「自分とは違う生きものだったことに気付いた」ことを述べ、人間には「飛ぶ族」「飛ばぬ族」の2種類の性質が存在することを解説。その違いを示す30問の質問を投げ掛けながら、参加者を巻き込んでいった。同時に「ふーん族」と「めっちゃ族」がいることについても述べ、その違いを理解することで、人間関係が変わっていくことも語った。

著書『「夫婦神話」を捨てたら幸せになっちゃいました』(WAVE出版)

イベント終盤にはニューヨーク在住の作曲家・ジャズピアニストの宮嶋みぎわさんがゲスト出演し、心屋さんの弾き語りに花を添えた。また、同日は心屋夫妻の結婚記念日だったこともあり、夫人へサプライズで新曲をプレゼント、会場はアットホームな空気に包まれた。歌って、話してのノンストップライブは観客のスタンディングオベーションで締めくくられた。

(2019年6月22日号掲載)

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