「くら寿司」がナスダック上場、日系外食企業で米子会社初!

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上場を祝う「くら寿司」関係者=ニューヨーク(撮影:中沢)

大手回転寿司(すし)チェーン「無添くら寿司」の米国法人であるKura Sushi USA, Inc(https://kurausa.com/)は8月1日、米ナスダック株式市場に上場した。日系外食企業でも日系企業の子会社としても初めての新規株式公開(IPO)上場となる。

それを記念して同日、ニューヨークのタイムズスクエアにある米国ナスダック本社では同社の上場記念セレモニーと記者会見が行われた。

同社は、2009年にカリフォルニア州アーバイン市に米国進出第1号店を出店し、現在米国で22店舗を展開。会見に登壇した同社最高経営責任者(CEO)、姥一氏(うば・はじめ)は、今回の上場について「IPO上場は、アメリカ進出当初より掲げていた目標。全ての基準をクリアし、準備が整ったタイミングでの実現となった」と述べた。

また、くら寿司株式会社代表取締役社長の田中邦彦氏は、「高級なイメージの寿司も回転寿司なら手頃。日本発のファストフードとして世界に和食を広めることができる」と世界展開に向けて意気込んだ。

ナスダック本社前で記念撮影に応じるKura Sushi USA, Inc CEOの姥一氏(左)、くら寿司株式会社代表取締役社長の田中邦彦氏=8月1日、ニューヨーク=同

くら寿司が1984年の創業当初から提供してきた「添加物を含まない安全でおいしく手頃な寿司」や、独自のシステムであるタッチパネルやオーダーレーンなどのテクノロジー、ビッくらポンといったエンターテインメント性は、他にはない「食のアミューズメントパーク」として米国でも人気を誇っている。

今後、上場により高めた知名度と信用度を武器に、2023年までに全米での店舗数を2倍に拡大していく方針だ。ニューヨーク近郊では年内にはニュージャージー州・フォートリーに出店予定。

タイムズスクエア付近で記念品のうちわを通行人に配布するスタッフ=同

(2019年8月10日号掲載)

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