ブロードウェイの象徴「サーディーズ」が99年の歴史に一時幕、年内にリニューアルへ

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たくさんのセレブの似顔絵が飾られた店内(© 2021 Sardi’s Restaurant. All Rights Reserved)

オーナー交代と改装で“伝説の社交場”が新たなステージへ

 ブロードウェイの灯がともり続けてきたあの場所が、ひとつの節目を迎えます。
 ニューヨーク・シアターディストリクトの象徴的レストラン「Sardi’s(サーディーズ)」が、約100年にわたる歴史にいったん幕を下ろします。

 同店は2026年6月24日をもって一時閉店し、改装および新体制への移行を経て、年内の再オープンを予定しています。


ブロードウェイとともに歩んできた名店

 今回の動きは、長年経営を担ってきたオーナーの引退と、ブロードウェイ劇場を多数運営するシューベルト・オーガニゼーションへの売却によるもの。
 同社はブロードウェイの主要劇場を数多く所有・運営する中核的存在であり、サーディーズの取得により、同店はより一層ブロードウェイ文化と一体化した存在となる可能性があります。

 1927年創業のサーディーズは、壁一面に飾られた著名人のカリカチュア(似顔絵)で知られ、舞台の開演前後に俳優やプロデューサー、観客が行き交う“ブロードウェイの社交場”として愛されてきました。
 店内には長年の物語が積み重なり、まるで劇場の延長のような空気が漂っています。トニー賞誕生のきっかけとなった場所としても知られています。


店舗情報

 店舗はマンハッタンのシアターディストリクト、234 West 44th Street(44丁目)に位置し、タイムズスクエア至近の立地でも知られています。
公式サイト: https://www.sardis.com/


 今回の休業は“終わり”ではなく、次の幕が上がる前の静かなインターミッションのようなものです。

 再び灯りがともるとき、この場所はどんな物語を迎えるのか——
 ブロードウェイとともに歩んできた空間の「次の一幕」に、視線が集まっています。

(Text : Akiko Kudo)

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