ドジャース在籍13年などのネットワークや知識、知見をアウトプット 日本のスポーツ界を盛り上げたい

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LA在住 スポーツビジネスコンサルタント・佐藤弥生さんに聞く

佐藤弥生

野茂英雄、斎藤隆、黒田博樹、前田健太などの名投手が在籍した米大リーグのドジャース(ロサンゼルス)に13年間在籍し、アジア人選手のスカウトや育成、法人営業やマーケティング事業に携わった佐藤弥生さん。パンデミック直前の2019年のシーズンを最後に球団を退社し独立。スポーツビジネスコンサルタントとしてのキャリアをスタートさせた。

「キャリアを積むと、新しいことを一からやるっていう状況になかなかならない。ここはちょっと頑張り時かな、ちょっと自分にプレッシャーかける時かな」と、自然の流れで退社に至ったという。

大リーグという球界最高峰での経験を積んだ佐藤さんの元には、独立を機にさまざまな仕事のオファーが飛び込んできた。日本のパシフィックリーグマーケティング(株)からの、海外事業開発ディレクターとしてのポジションもその一つだ。それだけにとどまらず、昨年はスポーツビジネス書『DX時代のスポーツビジネス・ロー入門』(中央経済社)の書籍監修にも携わった。

新型コロナが取り巻く環境で、一層進化、拡大したスポーツビジネスにおける“DX(デジタルトランスフォーメーション)”。

「アメリカを中心に海外では、DXを取り入れたビジネス、例えば、スポーツベッティングや、NFT、ファンタジースポーツなど、デジタル技術を取り入れたビジネスが活発なんです」

日本のスポーツ産業を発展させるキーポイントとなるDXの重要性と、それに関連する法的な知識が書かれた同書。長年にわたる大リーグでの経験を元に、書籍監修という新たなフィールドにもチャレンジした。

「(独立するまでは)自分がやりたいことをやっていろいろとインプットをしてきたけれど、これからは後に続く人を含め、自分の持っているネットワークや知識、知見をアウトプットして、日本のスポーツ界を盛り上げることに貢献していきたい」と話す。

『DX時代のスポーツビジネス・ロー入門』(中央経済社)

『DX時代のスポーツビジネス・ロー入門』(中央経済社)

講演のオファーもある中、今月23日には、カリフォルニア州倫理法人会「経営者モーニングセミナー」(Zoomでも参加可)で講演する。佐藤さんのこれまでのキャリアや人生を、さまざまなエピソードを交えて紹介する。

参加申し込みの詳細はhttps://docs.google.com/forms/d/1zzsMcAYnrI7-cq7xwqm-htN6kbeyRd8tiEekMZjwI64/viewform?edit_requested=true
下記のQRコード参照。

 

〈Profile〉佐藤弥生 名古屋市出身。慶應義塾大学卒。2002年ロサンゼルスに移住。19年までドジャース職員として勤務した後、独立。主にスポーツビジネスのコンサルティングを手掛ける。

(2022年3月19日号掲載)

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