〈コラム〉交通事故の症状

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カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第214回

一般的に交通事故に遭う場合は、いわゆる「むち打ち症」というケガになりやすいのですが、一体むち打ち症とは何なのでしょうか? むち打ち症とは、英語では“Whiplash Injury”と呼ばれています。交通事故に遭った場合、車と車がぶつかる衝撃で主に首が激しく前後に振られます。その瞬間、首がムチのように、前後前、もしくは、右左右など、2度にわたって激しく振られることによって起こる関節とその周りの軟部組織のケガのことです。

その瞬時に、関節が必要以上に伸ばされることによって、関節の周りの筋肉や靭帯(じんたい)、神経、血管などを痛めつけられ、症状が発生します。このように、首や背骨が、前後または左右に激しく振られることで、捻挫のような状態になります。そして、弱った背骨を守るため筋肉が緊張したり、ずれた背骨で神経が圧迫されたり、椎間板がずれることで痛みやしびれなどの症状が発生します。事故後、痛みを感じなくても、まずは詳細な背骨の検査をカイロプラクティックによってすることをお勧めします。

むち打ちやそれ以外の症状として、交通事故後に起こりやすい症状は以下のものが代表的です。首の痛み/凝り・首の筋肉に触れると痛む/しこりがある・あご関節の痛みやズレ・頭痛・肩や肩甲骨の痛みやコリ・手や指の痛み/しびれ/ヒリヒリ感・背中痛・腰痛・目がかすむ・喉にひっかかる感じ・飲み込みにくい・めまい・バランスが取りにくい・外傷後ストレスによる不安など。

(次回は4月24日号掲載)

MikaIshitani〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷ヘルスセンター院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞。2015「Bergen’s Top Chiropractor」受賞。

【石谷ヘルスセンターウェブ】www.ishitaniclinic.com

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