カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第71回

 

　線維筋痛症は実際に原因が不明であることもあり、診断がなかなかつきにくく、医師にもよく分からない…ということが多いのが現実だと思います。周囲の理解を得ることが難しいため、患者は精神的につらい状況に陥ることも少なくありません。検査で異常がないため、病院を転々とすることも珍しくありません。
◦痛み
体の痛みは首～肩、背中や腰部、臀部（でんぶ）などの体幹部や、太ももや膝、下肢などの痛みやしびれ・こわばり感、また目の奥や口腔（こうくう）の痛み、頭痛などまで、さまざまな痛みの症状があります。
痛みの箇所や強さは人により異なります。また、普通なら痛みを感じないほどの刺激に対して痛みを感じることもあります。痛い箇所は移動したりすることもあります
また、気候や過労・ストレスなどで痛みの度合が強くなったり、レベルが変化したりすることもあります。
関節リウマチとよく似た関節痛などの痛みを訴えることも多いそうです。
◦その他
体の痛み以外にもさまざまな症状を伴うことがあります。
◦睡眠障害
◦疲労感
◦抑うつ感、不安感
◦過敏性腸症候群、便秘、下痢、腹痛
◦手足のしびれ、こわばり、レイノー現象（注）などのリウマチ症状
◦頭痛
◦目や口の乾き
◦頻尿、ぼうこう炎
◦その他、月経困難、生理不順、冷感、耳鳴り、むずむず脚症候群など
（注）血流が悪くなって指先が白色や紫色になり、冷えや痛み、しびれなどを伴う
次回はどのようにカイロプラクティック治療がこの病気に効果があるのかをお話します。（次回は３月第２週号掲載）

〈プロフィル〉石谷三佳（いしたに　みか）　石谷カイロプラクティッククリニック院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了／米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員／2008「Chiropractor of the Year」受賞
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