日航、NY―羽田線、39年ぶり運航

0

JFK国際空港で記念セレモニー

日本航空(JAL)のニューヨーク―羽田線就航を記念し1日、ジョン・F・ケネディ(JFK)国際空港第1ターミナルの出発ゲートにおいて記念セレモニーが開催された。

(左から3人目から順に)セレモニーで演奏をしたニューヨークで活躍するピアニスト、西川悟平さん、アメリカン航空東部地区統括営業責任者のジム・カーター氏、日航米州地区支配人兼ニューヨーク支店長の木村啓氏、レストラン日本の倉岡伸欣社長=1日、ニューヨーク(撮影:池浦)

(左から3人目から順に)セレモニーで演奏をしたニューヨークで活躍するピアニスト、西川悟平さん、アメリカン航空東部地区統括営業責任者のジム・カーター氏、日航米州地区支配人兼ニューヨーク支店長の木村啓氏、レストラン日本の倉岡伸欣社長=1日、ニューヨーク(撮影:池浦)

羽田―ニューヨーク線の運航は約39年ぶり。同社は経営再建のため公的支援を受けたことに伴う路線開設の制限が、3月末で終了したため、新たな路線を就航するに至った。一日1便(1往復)運航する。

◇ ◇ ◇

セレモニーでは、ニューヨーク線開設当初から40年以上にわたり機内食を提供している、レストラン日本の倉岡伸欣社長が「機内食の日本食を通じて日本文化を伝えてくることができた。この機会をくれた日本航空さんには感謝の気持ちでいっぱいです」とあいさつ。

また、アメリカン航空東部地区統括営業責任者のジム・カーター氏も駆け付け、「今回のニューヨーク―羽田線就航は大変意義深い」と、さらなる太平洋路線の充実とパートナーシップの向上に努めたいと祝辞を述べた。

セレモニーで曲を披露する西川悟平さん(左)=同

セレモニーで曲を披露する西川悟平さん(左)=同

セレモニー終盤では、ニューヨークで活躍する“7本指のピアニスト”西川悟平さんが2曲を披露。ハンディを乗り越え活躍しているということで、今回、出演を依頼された。

搭乗ゲート前では乗客に記念品が配られた=同

搭乗ゲート前では乗客に記念品が配られた=同

昨年の日米航空交渉を経て配分を受けた羽田空港の昼間時間帯(午前6時台〜午後10時台)発着枠を活用。ニューヨーク出発は午後1時10分、羽田到着は翌日の午後4時25分となる。東京都心に近く、国内線との乗り継ぎも便利な羽田とニューヨークを結ぶ路線はビジネス・観光の旺盛な需要が期待される。

日本航空は今後、新規の路線開設を含めた経営の自由度が増すことになるが、今後の経営計画によっては航空会社間の競争が激しくなることも予想される。

日航米州地区支配人兼ニューヨーク支店長・木村啓氏

日航米州地区支配人兼ニューヨーク支店長・木村啓氏

木村氏「質、量ともに拡大できれば」

日航米州地区支配人兼ニューヨーク支店長・木村啓氏
「ボストン線、ニューヨーク線が今回これで成田と羽田と1便ずつということで東海岸は3路線デイリーでフライトを飛ばしております。その3路線ともビジネスクラスはフルフラットで、ニューヨーク線はファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミーとエコノミーと、四つのクラスがそろうフライトとなります。したがっていろいろなニーズのお客さまから選んでいただけることと思います。将来的にも、日米路線というのは、需要の太い路線でありますので、ますます日本航空としても、質、そして量ともに拡大できればと考えております」

(2017年4月8日号掲載)

Share.