ローラーアートのパフォーマンス披露

ニューヨーカーからも喝采

ペイントアーティストのさとうたけし氏による個展「Takeshi Sato ローラーアートの世界…in NY」が、７月28日にニューヨークのブルックリンで、８月１日にはマンハッタンの日本クラブのギャラリーで開催された。
さとう氏はペイントローラーだけで絵を描く「ローラーアート」という新ジャンルを築き上げ、活動している。クラフトマンシップの要素をアート界に持ち込んだ斬新なスタイルと、短時間で描くライブペイントショーは多くの日本国内外メディアから注目されている。ローラーを選んだのは筆よりも速いスピードで絵を仕上げられるためだという。
個展には２日合わせて計300人が訪れ、ライブペイントショーは満席で人があふれるほどだった。来場者は日本人以外も約半数を占め、その人気が国を問わないことをうかがわせた。
会場では大きなキャンバスに、塗装用のペイントローラーを使って次々に美しい絵を仕上げていくパフォーマンスで、大いに盛り上がった。
パフォーマンスの合間に行われたトークセッションで、さとう氏は今回のイベントを行った理由の一つとして、「（宮城県生まれなので）仙台が東日本大震災の被害に遭った時、米国の人々に多くのサポートを頂いた感謝を伝えたい」ことを挙げた。

今回の道具は「Linzer Products Corp.」グループの「ArroWorthy」社が提供した。

【さとうたけし氏のウェブサイト】livepaint.jp/

（「WEEKLY Biz」（ニューヨーク）2015年８月15日号掲載）