NYで開催の「U.S. CAREER FORUM」、大盛況

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日英バイリンガル向けジョブフェアに47社参加、求職者1094人

ニューヨークのジェイコブ・ジャビッツ・コンベンションセンターにて9日、ディスコ インターナショナル(ニューヨーク、社長/夏井丈俊)による米国勤務のポジションに特化した日英バイリンガル向けのジョブフェア「U.S. CAREER FORUM」が開催された。ニューヨーク近郊の企業だけでなく全米各地から多種多様な業種、合計47社が参加。アップル、アマゾンウェブサービス、MUFG ユニオンバンク、KPMG、GENPACT、JTB USA、世界銀行グループ、電通イージス・ネットワーク、デロイト、日本食研、みずほ銀行、ラウンドワンなど、大手企業が名を連ねた。求職者の中にも西海岸や中西部からの参加者があり、全米規模で求職者と企業をつなぐ貴重な場となった。

「U.S. CAREER FORUM」の様子=9日、ニューヨーク

「U.S. CAREER FORUM」の様子=9日、ニューヨーク

アップル、JTB USA、みずほ銀など大手企業ズラリ

米国内で旅行関係の企業へ就職を希望して参加したというカリフォルニア州サンノゼから来た女性2人組。フォーラムでは旅行関係3社の説明をまず聞き「(米国内での旅行業界への就職が)簡単なことではないと分かったが、そういうことも含めて、生の情報を企業から直接聴ける機会があるのはありがたい。こうして数多くのブースが出ていると、他業界の企業とも出会うチャンスがあり、新しい発見にもつながる」と話した。ニューヨーク市の大学を今年卒業する男性は、広告業界への就職を希望。大学でも同様のイベントが開催されているが、混み合いすぎている上、日本語・英語両方が話せる長所を活かしての就職活動が効率的に進められないため「このようなイベントがあって助かる」と話した。

求職者「生の情報、企業から直接聴ける」「長所活かした就職活動が効率的に進められる」

「U.S. CAREER FORUM」の様子=9日、ニューヨーク

「U.S. CAREER FORUM」の様子=9日、ニューヨーク

同フォーラムに参加したい求職者は事前にオンラインで履歴書などを登録し、参加を表明できる仕組み。この登録者数が昨年の430人から、今年は倍以上の1094人台に増加。参加企業の登録数も通常より速いスピードで伸びたことに関して同社のエグゼクティブ・バイス・プレジデント秋本浩児氏は「手応えを感じている」と話す。

米国で日系企業と日米バイリンガルをつなぐジョブフェアを開催するためには、日本で数多く開催されているジョブフェアとは全く異なるノウハウが必要。日本の新卒採用のように同時に大量のポジションが募集されることはまずなく、1業種1職種1名のみを募集というケースがほとんどで、求める人物像についても「日本語・英語ともビジネスレベルの経験者のみ」というケースから「現在日本語が話せない新卒であっても日本文化に興味があり、前向きな姿勢であれば採用する」というケースまでさまざまだ。求職者側も日本語・英語のレベル、職務経験、国籍に至るまで多種多様な人材が集まる。

出会いの機会を提供できる存在に

今後の展開について、秋本氏は「簡単に仕組みを作れない複雑な状況だからこそ、これまで培ってきたノウハウを活かし、世の中の変化を見ながら、出会いの機会を提供できる存在でありたい」と語った。

今年中にさらに3都市を予定

2016年中にさらに3都市でフォーラム実施を予定。10月にロサンゼルスで実施。6月に東京、7月には大阪での開催だ。同社キャリアフォーラムに関する情報は公式ページから。
●東京サマーキャリアフォーラム 6月25日&26日
●大阪サマーキャリアフォーラム 6月30日
●シドニーキャリアフォーラム 9月10日&11日
●ロサンゼルスキャリアフォーラム  0月7日&8日
●ボストンキャリアフォーラム 11月18|20日
●東京ウィンターキャリアフォーラム 12月17日&18日
【ウェブ】www.careerforum.net/event/?lang=J

(2016年4月23日号掲載)

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