JSバーチャル・コンサート声明:仏教音楽「月の光言」

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ジャパン・ソサエティー(JS)舞台公演部とシカゴ大学(UChicago Presents)が3月30日(火)、声明の会・千年の聲によるバーチャル声明コンサート「月の光言」(英題:Shomyo: Buddhist Ritual Chant – Moonlight Mantra)を共同制作公演する。声明とは、仏教の儀式や法要の際に僧侶によって仏典に伏しを付けて歌われる声楽のことで、6世紀にインドからシルクロードを渡って日本に伝来したといわれ、その歴史と音楽性において、キリスト教のグレゴリア聖歌とともに、優れた宗教(礼典)音楽として知られている。

本コンサートは、鎌倉幕府の執権北条時頼によって創建されたと伝えられている真言宗寺院の安養院で行われ、有形文化財である本尊の宝冠阿弥陀像は天台宗の寺院から移座された像ではないかとも考えられており、天台宗、真言宗の宗派を超えた声明の会にふさわしい像であるとともに、荘厳な声明コンサートに美しく融和する。

「月の光言」を作曲した桑原ゆうは声明に新たな息吹を吹き込む若手作曲家の一人。作曲家・一柳慧に「とても考えられた」作曲とほめられ、日本人ならではの全く新しい形の音楽的方法論を探求する彼女の作品は、20人の僧侶の合唱による音楽法要のための「レクイエム」や三味線音楽「風の陀羅尼」「弦の陀羅尼」「越後獅子幻想」など、高い評価を得ている。

日本語公演、英語字幕。

■概要
【ライブ配信】3月30日(火)午後8時(東部時間)(終演後にアーティストのライブQ+Aあり)
【チケット料金】15ドル/JSメンバー12ドル
【チケット購入】www.japansociety.org
【会場】オンライン
【視聴方法】JSウェブサイトからチケット購入後、登録したEメールに後日配信情報が届く。ライブ配信終了後、4月30日(金)まで何度でもオン・デマンドで視聴可能。

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