東日本大震災から10年を迎えて

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─震災を超えて、福島から世界へ─ 「海の日芸術祭」より

日本クラブ主催、J.C.C. Fund協賛で3月5日(金)から31日(水)まで、「震災を超えて、福島から世界へ」と題した展覧会を日本クラブWEBギャラリーで開催する。

「日本クラブWEBギャラリーでは、震災から10年を迎えるにあたり、『震災を超えて、福島から世界へ』と題した展覧会を開催します。東日本大震災では津波による大きな被害を受けましたが、人類が生きて行くのに欠かせない海を愛し、海に敬意を表し、海との共生を求める現代芸術家たちが、震災前の福島の豊かな海への感謝と津波の犠牲者に対する鎮魂の思いを込めて制作した作品をご紹介します。2015年より一般社団法人『海の日芸術祭』を主宰し、また出展作家の1人である福島県郡山市在住の現代アーティストの生田目満夫氏は、『原発事故の風評は依然として根強いですが、故郷の海の美しさは変わっていません。芸術作品を通し、改めて福島の復興への歩みを多くの人に知ってもらえればと思います。東日本大震災以降の心の復興と、福島における新しい芸術の発展、更にはこの展覧会を機に、日本の現代美術を世界に発信できれば』と話しています」(主催者)

本展では、25人のアーティストによる、23点の平面作品と、2点の立体作品を展示される。

■概要
【会期】3月5日(金)~3月31日(水)
【場所】日本クラブWEBギャラリー
【詳細】nippongallery.nipponclub.org/

◦Kimie Igarashi
◦「凪」五十嵐君枝『未曽有の大地震、東日本大震災で、フクシマの名は世界に周知されることになりました。私の住む会津は、沿岸から130キロの距離ですが店頭から食料品が消え、ライフラインが断たれました。原発事故により故郷を追われ、不自由な避難生活を余儀なくされた人たちの苦難は想像を絶するものがあります。東日本大震災は、私たちに多くの教訓を示しました。あれから早や10年が経ち、再び海の恵みをもたらす穏やかな海が戻りつつあります。そんな母なる海の印象を港や船を描いて表現しています』

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