150年前の着物がモダンな和ドレスによみがえる

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美・JAPONがNYでファッションショー

日本文化の「伝統と創造」をテーマに、明治、大正を中心としたアンティーク着物を、現代に「和ドレス」としてあでやかによみがえらせ、日本の美、伝統技術の素晴らしさを世界に発信しているNPO法人「美・JAPON」は4日、米ニューヨークの国連大使公邸で約100カ国の大使、外交官に向けたファッションショーならびに、レセプションを開催した。主催は国連日本政府代表部。

 

150年以上前の着物をもとに作られた和ドレス=4日、ニューヨーク(撮影:吉本)
ショーに先立ち、美・JAPON主宰でデザイナーの小林栄子さんは「このような場を設けていただき、うれしく思う。今回のショーでは初の試みとして、着物とドレスのコーディネート、伝統と創造の両面から新たな着物の提案をさせていただいた」とあいさつ。

モダンによみがえった着物にうっとり

あでやかな和ドレスを鑑賞する招待客=同

「美・JAPON」あでやかな和ドレスを鑑賞する招待客=同

「美・JAPON」あでやかな和ドレスを鑑賞する招待客=同

「美・JAPON」あでやかな和ドレスを鑑賞する招待客=同

 

ファッションショーは、五感で感じる日本の文化をテーマに、ピアノや尺八の演奏とコラボレーションしながら、約30分間に及ぶ幻想的な演出で行われた。150年以上前の着物と、その着物がモダンによみがえった和ドレスの融合はとても美しく、観客はうっとりした様子で全23着のショーを楽しんでいた。

美・JAPON主宰でデザイナーの小林栄子さん(中央)をはさんで吉川元偉国連大使夫妻=同

美・JAPON主宰でデザイナーの小林栄子さん(中央)をはさんで吉川元偉国連大使夫妻=同

フィナーレでは、来場者によるスタンディングオベーションで小林さんを出迎えた。
同ショーは7日、一般向けのファッションショーも開催された。

(2015年11月14日号掲載)

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