全米最古の日本庭園でケネディ駐日大使ら、桜を植樹

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ボタニックガーデンで創設100年記念式典

ニューヨークのブルックリン・ボタニックガーデンで3月29日、園内の日本庭園の創設100年を祝う記念式式典が行われ、キャロライン・ケネディ駐日大使と髙橋礼一郎在ニューヨーク総領事・大使が桜を植樹した。

庭園内に共に桜を植樹するキャロライン・ケネディ駐日大使(左)と髙橋礼一郎総領事・大使(中央)=3月29日、ニューヨーク(撮影:野村)

庭園内に共に桜を植樹するキャロライン・ケネディ駐日大使(左)と髙橋礼一郎総領事・大使(中央)=3月29日、ニューヨーク(撮影:野村)

同日本庭園は千葉県出身の造園家・故塩田武雄氏により設計された全米最古の日本庭園。毎年春には園内に200本以上植えられた桜を見に多くの人が訪れ、4月に35回目となる桜まつりでは60種以上のパフォーマンスやアクティビティが行われる。

式典であいさつを述べるケネディ大使=同

式典であいさつを述べるケネディ大使=同

ケネディ大使は小林一茶の俳句「花の陰 赤の他人は なかりけり」を紹介し、桜の下では皆他人ではないという意味を説明。日本の庭園が日米の交流に大きく貢献していることを述べ、両国の関係はこれまでにないほど強いと述べた。

また、1912年に日本が米国に桜3000本の苗木を贈ったことが日米交流のシンボルとなり、返礼として3年後に米国から60本のハナミズキの原木を贈ったこと、その100年後の2012年にワシントンDCで寄贈100周年を祝い、昨年は米国からのハナミズキの原木が唯一残る東京都の都立園芸高校内にケネディ大使自身が新種のハナミズキを植樹したことを述べ、交流が次世代に受け継がれていることを紹介した。そして次の100年も両国が分かち合う歴史と自然を共有し共に育てていく大切さを伝えた。

同園の桜まつりは4月30日と5月1日の2日間開催される。

【ウェブ】www.bbg.org

(2016年4月2日号掲載)

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