KORIN 川野作織さん、外務大臣賞受賞

0

在NY日本国総領事館
大使仮公邸で祝賀会と表彰式

表彰状を持って撮影に応じる川野作織さん(左)と髙橋礼一郎在ニューヨーク総領事・大使=1月31日、ニューヨーク(撮影:高橋奈)

和包丁や食器などキッチンツール・テーブルウエアを取り扱う「コーリン・ジャパニーズ・トレーディング」の代表取締役で、米国のレストラン業界と日本を食文化でつなぐために設立されたNPO法人「五絆財団(GOHAN Society)」の会長である川野作織さんが、米国における日本食文化の普及に寄与したとして、平成29(2017)年度外務大臣賞を受賞した。これを受けて1月31日、在ニューヨーク日本国総領事館大使仮公邸で表彰式と祝賀会が行われた。

祝賀会では髙橋礼一郎在ニューヨーク総領事・大使が川野さんの功績を紹介し祝いの言葉を述べ、続いて著名シェフのマイケル・ロマーノ氏が登壇し、日本文化を探訪する旅に川野さんと出掛けた折の体験を織り交ぜながら、その情熱と実行力をたたえた。受賞スピーチに立った川野さんは、同社のエグゼクティブ・アシスタントを勤める娘のまりさんが常にインスピレーションの源であったこと、20年の東京五輪に向け、新たなプロジェクトに取り組んでいることを話すと、会場からは大きな拍手が巻き起こった。

受賞スピーチをする川野さん=同

川野さんは1982年、コーリン・ジャパニーズトレーディングの母体である「光琳」を設立。2006年にNPO法人「ゴハン・ソサエティ」を設立。食器やツールを日本から米国に輸入するだけでなく、食文化も広めていくことの重要性に着目、日本から和食の職人や包丁職人を呼び寄せての啓蒙(けいもう)活動を米国内で継続的に実施、米国からシェフが日本に留学できる制度を作るなど、両国を食文化でつなぐ活動や広く深く文化が浸透するための活動に注力、07年3月には国連で「Nation To Nation Network」のLeadership Awardを受賞した。

(2018年2月10日号掲載)

Share.