「お魚朝ごはん定食」と魚使った料理教室を提供
ブルックリンの魚屋「OSAKANA（おさかな）」を経営する原口雄次さんが、日本で初の路面店となる「LORIMER KYOTO（ロリマー京都）」を４月１日、京都市下京区にオープンした。３月21日には関係者やメディア向けのプレオープン・レセプションも行われた。
オーナーの原口さんは、米国という家で魚を調理することが一般的ではない文化圏に、地元で獲れる魚とその調理方法を提供する店を2016年に開店。ニューヨーク・タイムズで取り上げられるなど話題を呼んだ。レストラン「OKONOMI（おこのみ）」や、「YUJI Ramen（ゆうじラーメン）」も同地で経営している。
ロリマー京都はブルックリンの２店OSAKANAとOKONOMIのコンセプトを融合させた。地産地消をテーマにした「お魚朝ごはん定食」と、魚を使った料理教室を提供する。京都駅から徒歩10分の場所にある京町屋を改装した一軒家で、魚をメーンとした一汁三菜の朝食を提供する。メニューはなく、日替わりの魚を選ぶシステムで、魚はその日の状態と特徴に合わせて、塩焼き、西京焼き、昆布締めの３種類の方法で準備しているという。
名前の由来は、ブルックリンの２店の最寄駅であるＬトレインのLorimer Street駅。ブルックリンから京都へのいわば「逆輸入」となる。原口さんは、京都に開店した理由を「ニューヨークのように世界中から観光客が集まる都市で、日本食の素晴らしさを世界に発信するのに適している場所だから」と述べている。「日本のおいしくて良い食文化を世界の人たちに紹介したい」という強い思いを抱く原口さん。６月以降に東京にも清澄白河でYUJI Ramenのグローバル旗艦店をオープンする予定だという。
また、５月ごろにはブルックリンに新店舗「OKOZUSHI（おこ寿司）」もオープン予定。米国地産地消の寿司（すし）屋でカジュアルな京都スタイルの箱寿司を提供するという。
日本、ニューヨークと今後ますますの展開が期待できそうだ。
LORIMER KYOTO（ロリマー京都）
【住所】京都府京都市下京区東洞院通六条下る橋詰町143
【電話】＋81-75-741-6439
【営業】月―金 午前７時半〜午後２時半、土・日 午前８時半〜午後３時半 水曜休み
【ウェブ・問い合わせ】www.lorimerkyoto.com/（料理教室のスケジュールもこちらから）
（2018年４月21日号掲載）
