「から騒ぎ」「エビータ」を連続上演 人気スターもNYへ
ブロードウェイの名門Winter Garden Theatreが、この秋から演出家ジェイミー・ロイドの話題作で染まる。
ロイドがロンドン・ウエストエンドで手掛けた「Much Ado About Nothing(から騒ぎ)」と「Evita(エビータ)」が、2026年秋から2027年にかけて同劇場で連続上演される。
ロイドは、ニコール・シャージンガー主演の「Sunset Blvd.」を大胆に再構築し、2024~25年シーズンのブロードウェイで大きな話題を集めた演出家。同作ではトニー賞の演出賞を受賞した。
今回は1つの劇場でロイド作品が続く、まさに「ジェイミー・ロイド・シーズン」ともいえる展開となる。
ロキ&ペギー・カーターがシェイクスピアで共演
第1弾は、シェイクスピアの人気喜劇「Much Ado About Nothing」。
主演はマーベル作品でロキを演じるトム・ヒドルストンと、ペギー・カーター役で知られるヘイリー・アトウェル。ヒドルストンがベネディック、アトウェルがベアトリスを演じる。
2人は2025年にロンドンのTheatre Royal Drury Laneで同作に出演。今回、同じ役でブロードウェイへやってくる。
公演は10月31日にプレビューを開始し、11月19日に正式開幕。2027年1月10日まで、10週間の限定上演となる。
続いてレイチェル・ゼグラー主演「Evita」
「Much Ado About Nothing」に続き、2月27日からは「Evita」のプレビューがスタート。正式開幕は3月25日を予定している。
主演は「ウエスト・サイド・ストーリー」などで知られるレイチェル・ゼグラー。ロンドン公演に続き、アルゼンチンのファーストレディー、エバ・ペロンを演じる。
「Evita」はティム・ライス作詞、アンドリュー・ロイド・ウェバー作曲。「Don’t Cry for Me Argentina」「Oh What a Circus」「Another Suitcase in Another Hall」などの楽曲で知られる。
貧しい環境からアルゼンチンで大きな影響力を持つ存在へとのぼりつめたエバ・ペロンの人生を描き、1979年にブロードウェイで初演された名作だ。
100年以上の歴史を持つ名門劇場
舞台となるWinter Garden Theatreは、1634 Broadwayにあるブロードウェイを代表する劇場の一つ。
建物はもともと1896年に建設された馬の取引所で、Shubert Organizationが1911年に劇場へ改装したという異色の歴史を持つ。
「Cats」や「Mamma Mia!」など数々の大ヒット作が上演されてきたこの劇場に、この秋からはジェイミー・ロイドが手掛ける2作品が続けて登場する。
トム・ヒドルストン&ヘイリー・アトウェル、そしてレイチェル・ゼグラー。人気スターを迎え、ロンドンで注目を集めた2作品を同じ劇場で楽しめるWinter Garden Theatreが、2026~27年のブロードウェイで注目を集めそうだ。
Text : Akiko Kudo Editor-in-Chief, NY Biz. New York–based Broadway and performing arts writer with 30+ years of experience. NY Biz編集長。ニューヨーク在住。30年以上にわたり現地からニューヨーク情報を発信。幅広い分野をカバーしつつ、特にブロードウェイを中心とした舞台・パフォーミングアーツに精通。ttps://nybiz.nyc/broadway/