PATH運賃が3.25ドルに値上げ

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老朽化対策とサービス改善で段階的引き上げへ

ニューヨークとニュージャージーを結ぶPATHトレインの運賃が、5月4日から3.25ドルに引き上げられた。これまでの3ドルから25セントの値上げとなり、通勤利用者を中心に影響が広がっている。

今回の値上げは、ニューヨーク・ニュージャージー港湾局(Port Authority)が進める「PATH Forward」近代化計画の一環。老朽化した線路や信号設備の更新、新型車両の導入、駅改修など、総額4億3000万ドル規模のシステム改善費用に充てられる。

PATHはマンハッタンとジャージーシティ、ホーボーケン、ニューアークを結ぶ重要な通勤路線で、ニューヨーク近郊では欠かせない交通インフラの一つ。特にホーボーケンやジャージーシティからマンハッタンへ通勤する利用者が多く、近年は利用客も回復傾向にある。


■ 週末サービス改善も開始へ

値上げとあわせ、5月17日からは全4路線で週7日運行体制が復活する予定だ。ホーボーケン発着の週末直通運転も再開され、2001年以来となるサービス改善として注目されている。

また、新しいタッチ決済システム「TAPP」の導入も進行中で、クレジットカードやスマートフォンによる非接触決済に対応。従来のSmartLinkカードは段階的に廃止される見込みだ。

港湾局は今後も段階的な値上げを予定しており、2029年までにPATHの基本運賃は4ドルとなる計画。利用者負担は増える一方で、老朽化が進む交通インフラの更新と利便性向上をどこまで実感できるかが注目されている。

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