なかなか慣れない、チップ文化

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何かとお金がかかるニューヨーク

新米ニューヨーカー・さめこのニューヨーク通信(4)

新米ニューヨーカー・さめこのニューヨーク通信

こんにちは。新米ニューヨーカーでライターのさめこです。

ニューヨークに住んで未だに慣れない事があります。それはチップ文化。チップという習慣がない日本で生まれ育った私は、うっかり払うのを忘れてしまい「アメリカではチップを払うカルチャーがあるんだよ」とお店の人から注意され、恥ずかしい思いをしたこともあります。

何かとお金がかかるニューヨーク

チップって任意のものだと思っていたけれど、ニューヨークの飲食店ではテイクアウト以外は必須のようなものだと知りました。その為、日本だと1000円もしないで食べられるランチも、物価が高いニューヨークで食べると15~20%のチップもプラスで払うので2000円~3000円かかります。ディナーだとカジュアルなレストランでも、あっという間に1万円ぐらいかかることも。ゆえにニューヨークに来たばかりの頃は、怖くて外食できず痩せてしまったほど(笑)

ホリデー・チップという習慣

そんなチップ初心者の私が最近驚いたのは、ホリデー・チップ。1年間の感謝の気持ちを込めて、自分が住んでいるアパートメントで働く人達にチップを渡す習慣です。ある日突然、クリスマスカードと共にずら~っと名前が書かれた手紙が来たら「チップをください」という合図。大きいアパートメントに住んでいる人はそれだけ働く人も多いので、10万円とか20万円以上払う場合もあるそうで、その為に貯金をしている人もいるのだとか。このホリデー・チップは任意なのですが、チップを渡すか渡さないかによって今後の対応に差が出るという噂もあります。渡すタイミングはクリスマス前がベスト。だからなのか、クリスマスが近づくと、いつも無愛想なドアマンやアパートメントのマネージャー達がいつも以上にニコニコ愛想よく挨拶してくる気がします。そんな彼らの笑顔にプレッシャーを感じ、我が家でも急いでホリデー ・チップを準備しました(笑)

1年で一番キラキラした楽しい時期

ニューヨークではサンクス・ギビングデーから年末にかけて、ホリデー・チップをはじめ普段お世話になっている人達にプレゼントを渡したり、パーティが続いたり…とお財布が寂しくなる時期ではありますが、至る所でクリスマスソングが流れイルミネーションが輝き、街行く人々の足取りも心なしか軽やか。1年で一番キラキラした楽しい時期かもしれません。みなさんも是非ステキな年末年始をお過ごしくださいね。それでは、ハッピーホリデー!

さめこ【執筆者】
さめこ 青山学院大学フランス文学科を卒業後、IT企業にてWEB広告制作・メディア編集者として7年間勤務。プライベートではマクロビオティックやローフード、オーガニック料理ソムリエなどの資格を取得し料理教室を主宰していました。現在はニューヨークにてライターをしています。個人ブログ「さめこのニューヨーク通信」やinstagramでもNY情報を発信中。
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