〈コラム〉寝違えはどうして起こるの?(上)

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カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第193回

寝違えの症状とは、眠っていて目が覚めた時に、首の後ろや首から肩にかけての痛みが出ることがあり、それを「寝違え」と言います。首を動かすと痛みが出る時もありますし、痛みで首を動かせない時もあります。英語で寝違えたことを表現したいときは、I twisted my neck, I slept on my neck wrong, I’ve got a crickのような簡単な表現で通じます。

睡眠中に不自然な姿勢が続くと、一部の筋肉に血流が悪くなり、しこりのように硬くなります。前日などにいつもはしないスポーツや労働をして一部の筋肉が疲労していたり、首のアライメントが悪い状態が続いていて(歪=ゆが=み)、頸椎=けいつい=の後ろの関節(椎間関節)の袋(関節包)に炎症が起こっていた─などの引き金となる原因が考えられています。

筋肉への血流供給が悪くなっていたり、疲労や関節包の炎症を引き起こすのは、上肢の使い過ぎ(手で重いものを持つ動作は首の後ろの筋肉に負担が出ます)、同じ姿勢の持続(飲酒後の睡眠や疲れ果てての睡眠などでは寝返りが少なくなる・パソコンや事務作業が長時間に及ぶと頭を一定位置に保持するために頸部の筋肉に負担が生じる)─が原因の場合が多いと思われます。いずれにしても、「外傷(けが)」ではなく、一種の病気です。

(次回=2月8日号掲載に続く)

MikaIshitani〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか)石谷ヘルスセンター院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞。2015「Bergen’s Top Chiropractor」受賞。

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