〈コラム〉導院整体センター、鈴木規正「心身整体道場」第33回

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ストレスによる不定愁訴や自律神経失調症に効果がある導院整体!

全身がだるい、イライラ、冷え性、不眠、スッキリとしない朝の目覚め、めまい、頭痛、生理ではないが不調感、これらは一般には不定愁訴症候群と呼ばれています。最近は、これらのストレスが原因の症状で悩んでいる方たちが来院してます。今回はそれらの症状についてです。
なかなか治らないという悩み、生理が終わったにもかかわらずまだ生理痛のような感じがある。朝起きると頭痛やめまいがする、イライラして人や物に八つ当たりする―。そんな鬱状態が長く続き、心身症や自律神経失調症になる人たちもいます。
こういう患者さんに共通することは、まず体が歪んで筋肉が硬直していることです。ひどい場合には、体が腰を基点に「く」の字状に屈折、上半身が捻転ネジレ、背骨が弯曲、首(頸椎)がジクザグに乱整列していることもあります。また頸椎が隆起・回転して、甲状腺にいく神経をブロックしていることもあります。そのような場合には、ホルモンバランスが不安定になるから、当然、不定愁訴の症状が出てきます。更に背骨が大幅に弯曲し、ひどい場合にはジグザグに骨がズレてしている場合があります。脳から出て脊椎を通る自律神経の流れを圧迫し、内臓などの各器官への神経が圧迫され、免疫が低下し、体調が悪くなり、病気になりやすくなります。いわゆる自律神経失調症の方に見られる特徴です。頸椎のズレが重度な場合、頭痛、吐き気、視力の減退、また甲状腺機能障害(ホルモンアンバランス)など、いずれの場合でも根本原因は骨盤の転位からきてるということも共通です。
【最新の実例】Cさん(30代、セラピスト) 生理が終わったのに、体調が回復せず、朝起きると頭痛やイライラ、体調不良や違和感があらゆる物事をネガティブにとらえ、鬱状態になっているということで来院。Cさんを診ると、全身の筋肉が硬直し、体がやはり「く」の字に曲がり、上半身がネジレていた。更には、頸椎の567番の隆起捻転があり甲状腺機能を障害。背骨が弯曲・筋肉硬直し、自律神経がブロックされていた。これでは免疫力の低下は当然で、まず、整体で体の土台である骨盤を自然位置に戻してから全身骨格の調整をした。施術終了後、歩き回ってもらった。結果は体の重りが取れたように軽くなり、背も2〜3センチ伸びた。頭痛もなくなり喜んでくれた。
Yさん(50代、 主婦) 遠方から2時間かけて通院。右背中骨盤の痛みがあり、夜中に寝返りをすると痛くて不眠症状態。手先がいつも冷たく寒くなると黄色くなる。卵巣の摘出手術をしており、ここ数カ月特に痛みを増した。地元の医院であらゆる精密検査をしたが「問題がない」と言われたものの、本人は体調不良で悩んでいた。診ると、全身の筋肉の硬直、体が「く」の字に屈折。初めは触るだけで痛がったので、軽くしかできない。骨盤の転位、股関節の亜脱臼、腰椎の転位、仙骨陥没、肋骨の左右不揃いと周辺筋膜の硬直、おまけに五十肩で腕が上がらない状態だった。数回の施術でかなり良くなり、本人から喜ばれた。
(次回は12月第1週号掲載)

 

Nori at NYGoCenter.
〈プロフィル〉鈴木規正(すずき のりまさ) 指圧・整体師。「導院整体センター」院長。日本指圧医会/桜医会会員。米国で17年以上にわたって整体指圧を行い、慢性痛(腰痛、肩凝り、膝足痛)などの治療にあたり、また整体治療を通して心身の健康回復をサポートする。自身が開講する指圧教室では450人以上の生徒を育成。
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