〈コラム〉​アレルギーと喘息とカイロプラクティック(上) 薬剤は症状を抑え込んでいるだけ

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カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第​122回

ishitani-122春になり、花も咲き新緑がきれいな季節ですね。それだけならよいのですが、実際この季節、多くの方は花粉症、アレルギー、また喘息(ぜんそく)の発作などに悩まされているのではないでしょうか。

このような季節の変わり目、気候・環境の変化などにより、このような症状は誘発されます。特に、喘息はひどくなると、発作となり命取りになることさえある非常に厄介な疾患です。このような症状により、仕事や学業に支障をきたし、集中力は落ち、精神的なストレスを生み出します。そして、精神的なストレスがさらなる発作を引き起こします。

通常、このような疾患をお持ちの方は、内科や小児科などの西洋医学医を受診されますね。西洋医学的に治療する場合、通常は気管支拡張剤など炎症を抑えるためのステロイド剤が用いられます。また、このステロイド系の薬を使用した場合、主にスプレーですが、常にそのスプレーを持ち歩かなければならず、発作が起こった時にそのスプレーがないと命取りにもなりかねません。小児喘息の場合のほとんどは、年齢と共に自然に症状が軽減していきますが、中には大人になっても引き続き喘息の症状を持ち続けている方もいます。

最近増加していることは、抗生物質などの薬剤の影響や抗菌すぎる環境のせいで、成人してから喘息になる場合もあるのです。花粉症やアレルギーに関しても同様です。すぐに効果のあるステロイド剤で治療しても、それはただ症状を抑え込んでいるだけなのです。薬剤を使用している間は症状が軽減しても、それを服用しなかったり、忘れたりすると、症状は再発したり、リバウンドとしてさらに症状が悪化するわけです。もちろん、重症化してしまった場合は、このような薬品を使用しないといけない場合もあり、完全にそれがいけないと言っているわけではありませんが、その前にほかのオプションも頭に入れてほしいと思います。

次回はその他のオプションについてお話しします。

(次回6月11日号に続く)

MikaIshitani〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷カイロプラクティッククリニック院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞。2015「Bergen’s Top Chiropractor」受賞。

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