〈コラム〉大都会の弱点

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ゆき姐のHappyに生きまっしょい! 第18回目

姉から送られて来た写真。ワンコの後ろの椅子の間にニャンコもいます

姉から送られて来た写真。ワンコの後ろの椅子の間にニャンコもいます

勘弁してほしい残暑が続いていた日本ですが、やっと秋らしくなりました。NYの皆さまいかがお過ごしですか?
秋らしくなる前に、ニュースなどでご存じのように台風15号が大暴れをした日本列島。実家のある名古屋も暴風雨で避難勧告が出ました。あわてて姉にメールをすると実家のあたりは大丈夫とのこと。そうこうしているうちにこの台風、勢力を保ったまま今度は東京に再上陸するとの報道。その日私は昼から夜9時頃まで東京浜松町あたりで仕事の予定でした。昼頃の東京の街は嵐の前の静けさの中、台風の為早めに学校が終わり家路を急ぐ子どもたちと普通通りに仕事をしている大人たちが行き交っていました。そして午後3時過ぎ、とうとう台風がやって来ました。私はビルの2階にいたのですが鉄筋コンクリートの分厚い壁を通して、ヒューヒューゴーゴーバタバタバタバタと強烈な風雨の音が聞こえてきました。窓から外を見ると街路樹や信号機が大きく揺れています。その間をぬって、あっという間に差した傘が裏返しになりながら大人たちがビルの中に駆け込んで行く。歩道に立てられていた飲食店の看板が風にあおられてビューンと飛んで行く。わあ、こりゃ、えらいこっちゃ。結局私たちも仕事を早く切り上げ帰ることにしたのですが、夕方前に主要な電車が止まった。幸い新宿まで行く地下鉄はかろうじて動いていたのでひとまず新宿まで。しかしそこからはだめ。タクシー待ちはゆうに100人は越している。仕方ない、歩くか。
大都会東京はちょっと大雨が降るとすぐに公共の乗り物が止まる(今回はちょっと大雨どころではなかったが)。安全のため仕方ないのだろうが、なにせ大都会は人がべらぼうに多いのでひとたび止まると人が溢れる。JR新宿駅なんてそりゃもうすごい人。でも皆さん東日本大震災のときのように、パニックにならず整然と並んでいらっしゃった。偉いよねえ。結局またあの日のように私は歩いて家路を急いだのですが、途中名古屋の姉から届いた、歩いている私への激励の姉んちのワンコやニャンコの写真。動物がくつろぐ姿に本当に癒されました、って、くつろぎ過ぎじゃ!
(次回は11月5日号掲載)

(プロフィール)兵藤ゆき(ひょうどう ゆき)深夜ラジオのパーソナリティーを皮切りに、1982年テレビ界に進出。96年長男誕生後、夫の留学先であるNYで子育てを中心に生活。現在は、NYと日本を行き来し活動中。NYで見た参考になる子育てをまとめた本「子どもがのびのび育つ理由」など著書多数。新刊、NYでの英語体験を漫画とエッセーでまとめた「これで英語がちょっとできるようになりました。」(アスコム出版)も好評発売中。現在、テレビ、ラジオ、執筆などで活躍する傍ら、NYでの子育てや異文化体験の講演依頼も多数あり、全国に出向いて行っている。ストレスフリーをテーマにしたインナーなどのブランド「ゆきねえインク」を立ち上げ、デザイナーとしても活躍中。小学校英語準認定指導者資格、チャイルドコーチングアドバイザー資格、ペット介護士資格、各種洋裁正教員資格を有する。

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