〈コラム〉ニューヨークの引っ越し事情 入居時はルールの確認忘れずに

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タイチ不動産「不動産と住まい事情あれこれ」第41回

 寒い冬が終わり春になったことで物件の解約、そして引っ越しの相談を受けることが増えてきました。物件の解約についてよく質問を受けるのが、「更新するとまた1年間住まないといけないのか」ということです。もちろん物件にもよりますが、初めの1年契約が終われば、その後は何カ月後でもその物件を出てもいいというのが一般的だと思います。でも注意しなければならないことがあります。
引っ越しをされる際には、まず大家さんに必ず1カ月前に書面で退去する旨を伝えてください。人によっては2カ月前という人もいます。これは大家さんにとっては次の入居者を探す期間となるので、もし、退去日が決まっているのであれば早めに教えてあげると喜んでもらえると思います。また契約時に預けた敷金は退去後約1〜2カ月くらいで返金されますので、大家さんに新しい住所を伝えておくといいでしょう。アパートは入居された時と同じ状態が望ましいので、掃除をして、壊れた箇所は直してから退去した方が、敷金の減額が少なくなります。日本と比べれば一般的に敷金は返ってくるのがニューヨークの不動産事情ですが、家具を残さず、きれいにしておくことに越したことはありません。
また新しいアパートに引っ越される時、特にエレーベーターがあるビルディングは注意が必要です。中には「土日は引っ越ししてはいけない」「朝しか引っ越ししてはいけない」といったルールを決めているビルディングもあります。それは同じビルディングに住む住人を考慮してのルールです。引っ越しでエレベーターを使うときは、荷物を入れたり出したりするので住人からクレームがくることがあります。大家さんはそれを避けようとルールを決めています。なので物件の契約をされる際は必ず引っ越し時のルールを聞いておくといいでしょう。
またドアマンがいるビルであれば、貨物用エレベーターの予約が必要だったり、作業時間が制限されている上、業者が保険の登録証明書を提示しなくてはなりませんのでご注意ください。(タイチ不動産 山本)(次回は5月第3週号掲載)
〈記事提供〉タイチ不動産 228 E 45th St. Suite 1800, NYC TEL:212-983-7000 www.taichirealty.com 短期アパート:www.thevillagehouse.com

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