〈コラム〉既存商品の可能性の再確認 品質を武器にいろいろな角度から挑戦を

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「永野・森田公認会計士事務所 日下武」ビジネスのツボ 第22回

早いもので、今年も気付いてみればもう11月。以前、私が食品商社の営業管理職に就いていた頃、来年度予算の決定がこれくらいの時期でした。夏終わり頃から予算大局を作成し、各部署ごとに戦略を組み、営業担当者まで落とし込みました。その頃、私の部署は調子が良かったので、利益額で前年対比120%超の予算を3年連続で要求されました。利益額というところが難しいところでした。とにかく、既存商品を軸とした利益額アップの可能性と将来に繋がる商品開発を熟考しました。違う目線から商品を考えることにより、新しい仕入れ方法、売り方、売り先など、そして欲しい商品などアイデアがどんどん生まれました。そして、部署の予算は3年連続達成しました。
先日、本を読んでいると日本の赤ちゃん用の紙オムツの名前が出てきました。私が子供の頃からある会社で懐かしく思うと同時に、日本は少子化なので会社経営は大変だろうなと思っていましたが、大きく成長を続けているということを知りました。その会社は赤ちゃんだけではなく、老人向けのヘルスケア用、フェミニン用、ペット用など同じ技術をいかして、いろいろなカテゴリーで国内トップシェアを取っています。日本は高齢化社会ですから、高齢者の需要の増加というのは納得でした。さらにアジアを中心にグローバル化を進めていてシェアを伸ばしています。
アジアだけでなく、アメリカのペットケア業界にも進出し、また、ペットフード事業も展開しているようで、シェアを狙っていくということが同社のウェブに書いていました。既存技術を使用しての伸びシロ、世界情勢を見た将来への投資、さらにペットフードという違う業界への挑戦など、企業努力をすごく感じました。どの分野に関しても日本の技術は高いと思いますので、その品質を武器にいろいろな角度から挑戦して、今以上に成功をしていただきたいです。 (次回は12月第2週号掲載)

takeshi%20001[1]〈プロフィル〉 日下 武(くさか たけし) 永野・森田公認会計士事務所NJ拠点マネージャー。大手日系食品商社での営業経験を活かし、顧客の立場になって、全体的なビジネス、会計、税務相談を受けている。メーカーからレストラン、リテーラーまで、幅広く顧客を持つ。【ウェブ】www.nagano-morita.com/ Tel:201-363-0050 E-mail:tkusaka@nagano-morita.com 2125 Center Ave., Suite 104, Fort Lee NJ

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