〈コラム〉不動産投資のタイミング 非常にわかりやすい地下鉄開通

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タイチ不動産「不動産と住まい事情あれこれ」第43回

ニューヨークの家賃が高騰を続けています。と同時に物件の販売価格も右肩上がりです。アメリカ大陸全体をみれば借金大国であり、全体的に景気が上がり続けるということはもはやありませんが、ことニューヨークの不動産に関して言えば例外を極めています。ニューヨークの不動産は、投資リターンを家賃収入をベースに考えてしまうと、日本と比べてもどうしても見劣りしています。それは売買価格が高すぎるからです。しかし、「転売」という視点からみれば日本と比べても大きな魅力があります。買った瞬間に中古扱いとなり、資産価値が下がってしまう日本と比べて、現在のニューヨークのマーケットは買った後も価値が上昇しています。もちろん「エリア」によって大きく異なり、このエリアの見極めが不動産投資を成功させる最も重要なポイントであることは間違いありません。
エリアを見極めるポイントはいくつかありますが、今日ご紹介するのは近い未来に価値が上昇しそうなエリアについてです。ご存知の通り、ニューヨークではまだまだMTAによる地下鉄の工事が続いています。その中でも最も大規模なのが2番街に建設予定のラインでしょう。MTAの公式サイトを見てみると、2016年12月に96 Stから63 Stにかけてまず2番街ラインが開通されると書かれています。(MTA official home page:http://web.mta.info/capital/sas_alt.html)
もちろんここはニューヨークであり、予定通りに進まないのが常ではありますが、もはやここまで大規模な工事が最終局面に入ってることを考えれば、地下鉄が開通されるのも時間の問題といえるでしょう。「地下鉄からの距離がどれだけ近いか?」で賃貸物件を探されたご経験もあると思います。地下鉄が通れば、入居希望者の需要が増えます。入居者が増えれば、レストランなどの商業施設が充実します。商業施設が増えれば、また入居希望者が増えます。入居者が増えれば、家賃は高騰し、物件の資産価値も上昇します。このように物件の未来価値を予測するにあたって、今回の地下鉄開通のケースは非常にわかりやすく、絶好のタイミングといっていいと思います。(タイチ不動産 山本)(次回は7月第3週号掲載)
〈記事提供〉タイチ不動産 228 E 45th St. Suite 1800, NYC TEL:212-983-7000 www.taichirealty.com 短期アパート:www.thevillagehouse.com

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