藤原紀香さん、NYでチャリティートークライブ

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自身初のNYイベントに200人以上が来場

 

女優の藤原紀香さんがマンハッタン、ミッドタウンにあるブロードウェイコメディークラブ(Broadway Comedy Club)で18日、トークライブ「AMNETプレゼンツ 藤原紀香 Smile Please チャリティートークライブ in NYC」を行った。熊本地震災害の支援金を募ることを目的に、日系旅行会社、アムネット(本社・ニューヨーク、代表・中川扶二夫氏)が主催、藤原さん初のニューヨークでのイベントが実現。200人以上が来場した。

トークライブのポスターと(Photos by Mayumi Nashida)

トークライブのポスターと(Photos by Mayumi Nashida)

女優としての第一線で活躍する一方で、15年にわたりチャリティー活動に携わる藤原さん。自身が立ち上げた「Smile Please☆世界子供基金」では、発展途上国で教育支援など、国際協力に力を注いで来た。その活動を通して出会った子供たちとのエピーソードを、自ら撮った写真をもとに紹介。また、熊本での炊き出しや現地の様子についても触れ、その後、募金への協力を呼び掛けた。

2002年からスタートした国際活動や人道支援について話す藤原紀香さん。(Photos by Mayumi Nashida)

2002年からスタートした国際活動や人道支援について話す藤原紀香さん。(Photos by Mayumi Nashida)

2部では、白いドレスに身を包んで再登場。藤原さんの軽快なトークとともに、観客からの質問コーナーでは、歯に衣着せない本音トークで盛り上がった。スペシャルゲストとして登場したジャズピアニストの大江千里さんとも軽快なトークを繰り広げ、大江さんの伴奏で藤原さんが出演したミュージカル「南太平洋」のナンバーを歌い上げ、大きな拍手が送られた。最後には、被災地で被災者の人たちと一緒に歌った思い出の曲「上を向いて歩こう」を大江さんの特別アレンジでピアノで観客と一緒に歌い幕を閉じた。

2部では大江さんのピアノ演奏で2曲を披露(Photos by Mayumi Nashida)

2部では大江さんのピアノ演奏で2曲を披露(Photos by Mayumi Nashida)

イベントには、作家・林真理子さんやフリーアナウンサー・中井美穂さんらも激励と募金の協力に駆け付けた。

参加者からは「とても楽しいひとときだった」「本物の“藤原紀香”にニューヨークで会えるとは思っていなかった」「こんなに終わるのが寂しいと思ったことがない、もっといたかった」などの声が聞かれた。

参加者から寄せられた支援金は6008.95ドルと100円となり、熊本地震災害支援に全額充てられる。

募金箱を手に笑顔のジャズピアニストの大江千里さん(左)、藤原紀香さん、アムネットの中川扶二夫社長(Photos by Mayumi Nashida)

募金箱を手に笑顔の(左から)ジャズピアニストの大江千里さん、藤原紀香さん、アムネットの中川扶二夫社長(Photos by Mayumi Nashida)

アムネット・中川社長は、「(紀香さんとは)昔から親しい知り合いだったので、震災のために何かしたい、熊本チャリティーのために、イベントをやろうと話していたことが、こういった形で実現しました」と今回のチャリティーイベント開催の経緯を話した。

また、「ニューヨークに住んでいると、(東日本大震災の)3・11や、福島の原発、今回の熊本などでの出来事が、日本から遠く、どうしても忘れがちになって、1週間、2週間、1カ月はチャリティーなど頑張ろうと思うのですが、なかなか続かないんですよね。そこで、ニューヨークに住んでいる日本の方々に、忘れないように、こういうチャリティーイベントは、毎年やっていきたいと思っています」と今後の意気込みを語った。

藤原さんは、15年にわたるボランティア活動の原動力は「世界の困難な場所に行った時に出会う人々」だという。地雷を避けながら危険な道を通って学校に通う子供たちからは「なぜそこまでするの」との問い掛けに、「それぞれが思い描く夢をかなえるために勉強したいから」という答えが返ってくるという。過酷な状況に置かれても強く生きる人たちに触れ、自分もものすごいエネルギーをもらうと話した。

芸能界という華やかな世界にいながらも、ボランティア活動を通して得た経験、触れ合った経験から、思いやりの心をもって生きていくことが大切だと、教えられたという。

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