NY公共図書館で最も貸し出された本

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スリラー小説「リービング・タイム」が1位

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ニューヨーク公共図書館が今年最も貸出数が多かった本10冊のリストを発表した。この統計は図書館のシステムが自動的に算出したもので、ブロンクス、マンハッタン、スタテンアイランドの3地域内で合計92の図書館からの情報を集計したもの。

ブルックリンとクイーンズでは別システムが使用されており、今回の集計には反映されていない。

3地域を通じて、最も人気が高かったのは、ジョディ・ピコー氏(Jodi Picoult)のスリラー小説「リービング・タイム(Leaving time)」だった。ピコー氏はこのニュースを受け、自身のツイッターで今日一番のクールなニュースだと喜びを表した。この小説は幼い時に母を失った少女が母の足跡をたどっていくというストーリーで2014年発売。

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10位までのラインナップは以下のとおり。

1位  「Leaving Time」著者 Jodi Picoult

2位 「The Girl on the Train(邦題:ガール・オン・ザ・トレイン)」著者 Paula Hawkins

ロンドンに向かう通勤電車とその車窓から見える家を舞台に起こる犯罪を、女性三人の独白により描くサイコミステリー。2015年1月に刊行。英米他、ドイツ、オランダ、フランス、スペイン、イタリア、ロシア、ノルウェー、イスラエル、ギリシャ、チェコ、セルビア、台湾などで刊行が決まっている。また、ドリームワークススタジオがマーク・プラット制作で映画化権を取得した注目の作品。

3位 「Go Set a Watchman」著者 Harper Lee

4位 「NYPD Red 3」著者 Marshall Karp and James Patterson

5位 「Prodigal Son」著者 Danielle Steel

6位 「Gone Girl(邦題:ゴーン・ガール)」著者 Gillian Flynn

ニックは三十四歳、ニューヨークで雑誌のライターをしていたが、電子書籍の隆盛で仕事を失い、二年前、妻エイミーとともに故郷ミズーリに帰ってき た。しかし都会育ちの妻にとってその田舎暮らしは退屈きわまるものだった。結婚五周年の記念日、エイミーが、突然、謎の失踪を遂げる。家には争った形跡が あり、確かなアリバイのない夫ニックに嫌疑がかけられる。夫が語る結婚生活と交互に挿入される妻の日記。異なるふたつの物語が重なるとき衝撃の真実が浮か び上がる。大胆な仕掛けと予想外の展開、「NYタイムズ」で第一位に輝いた話題のミステリ登場。

7位 「Not That Kind of Girl」著者 Lena Dunham

8位 「In the Unlikely Event」著者 Judy Blume

9位 「The Paying Guests(邦題:黄昏の彼女たち)」著者 Sarah Waters

第一次世界大戦で父と兄弟を喪い、母とふたりで生きていくため屋敷の部屋を貸すことにしたフランシス。下宿人になったのは、快活なレナードとおとな しいリリアンのバーバー夫妻だった。ひとつ屋根の下で暮らすうち、フランシスとリリアンには互いを想う感情が芽生えていく。そんな彼女たちの関係は、ある 人物に死をもたらし、何人もの運命を思わぬ形で変えるのだった。時代に翻弄される女性たちを流麗に描く、傑作文芸ミステリ最新作。

10位「Grey(邦題:グレイ)」著者 E. L. James

グローバル企業の若き創業者兼CEOのクリスチャン・グレイは、暗い過去を抱え、女性に対してある「ルール」を持っている。だが学生新聞のインタビューで女子大生のアナスタシア・スティールと出会った彼は、恋の経験のない世間知らずのアナに、思いがけず強く惹きつけられていく…。大ベストセラーとなり、映画化された『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』を、グレイの視点から。

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