NY歴史問題研究会 第25回例会

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桜から読み解く日本人の精神と思想を語る

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熱心に耳を傾ける参加者ら=4月24日、ニューヨーク(撮影:岡村)

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講師を務めた高崎康裕氏=同

中国や韓国などとの歴史認識問題および竹島などの領土問題を考える「ニューヨーク歴史問題研究会」の第25回例会が4月24日、マンハッタンのニューヨーク日系人会(JAA)で開催された。今回は、JAAと邦人医療支援ネットワーク(JAMSNET)共催の日本文化を楽しみ、健康で、安心した生活を企画する「第6回サクラ・ヘルスフェア」プログラムの一環。「日本人と桜〜桜に表された日本人の精神と矜持〜」をテーマに、同会会長である講師の高崎康裕氏が桜から読み解く日本人の精神と思想を語り、また歴史により作られた現代の問題点を取り上げた。
古来から花を愛してきた日本人は、平安時代から桜に目を向け始めた。その、パッと咲きサッと散る優しさ潔さが諸行無常の感覚を投影し、日本人の精神を培っているという。東日本大震災の際も賞賛された健気で優しく力強い和の精神だが、それが今脅かされていると高崎氏は話し、母国を愛せない現代の日本人について言及。戦後失われてきた国家観、歴史観について「戦後の教育改変による、作られた思想」と述べ、集まった40人近くの参加者に歴史観の重要性を指摘した。
また、世界から見ても日本の愛国心が特に低いとグラフを用いて示し、日中韓の思考の違いを竹島問題、歴史問題を交えて説明。今後も続く国際問題の実情の全体像を明らかにした。
質疑応答でも、どのような基本的歴史観を持てば良いのか、また米国にも強く主張できるのかといった内容が飛び交い、日本再生に向けた意識の高まりが感じられた。
同会の活動の詳細はwww.nyrekishikenkyu.org参照。(「WEEKLY Biz」2014年5月3日号掲載)

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