〈Topic〉「TRY THE WORLD」の「コーポレートギフト」 食品で各国の文化を紹介

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7〜8月は「JAPAN BOX」

日系企業に最適 日本の食品集めギフトに

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日本の食料品を米国人が喜ぶ視点でそろえた「JAPAN BOX」(© Try The World)

米国ではビジネスの世界で、「コーポレートギフト」が広く受け入れられている。コーポレートギフトは、企業が気持ちのこもったサプライズギフトとして社員を激励したり、顧客や取引先へのプレゼントとして彼らの心をつかむのがねらい。今、米国企業として急成長している「TRY THE WORLD」は、各国のユニークな食品を厳選したギフトボックスを定期的に顧客に提供している。
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このギフトボックスは個人での購入または企業がコーポレートギフト用として購入できる。注文すると、1カ国につき代表的な食品6〜7種類が詰まった“スペシャル”ギフトボックスが届き、2カ月ごとにテーマとなる国が変わる。7〜8月は日本らしい食品を集めた「JAPAN BOX」がテーマ。米国人または日本人の顧客へ日本らしいものを贈りたい日系企業にとって今が好機となる。
「JAPAN BOX」には、キャラメルやお好み焼きキットなどの日本らしい食品が米国人目線でそろえられている。食品の選定は入念なマーケティングを経て行われ、原則としてサプライヤーから直接仕入れている。さらに、一流の食品を見極めるため、ニューヨーク・マンハッタンに2店舗のレストランを経営し、ミシュランのスターシェフでもあるChris Jaeckle(クリス・ジェイクリー)さんが監修している。
同社のギフトボックスは、既にゼネラル・エレクトリック、コムキャスト、ボーイングなど米大手企業から注目を集め、1社当たり数千箱単位で購入する企業も珍しくない。例えば、大手カード会社のアメリカン・エキスプレスでは、航空券の購入のために同社のクレジットカードを使用している優良顧客向けに、このギフトボックスを特別にプレゼントしている。当初、同社は数百箱単位で購入したものの、顧客からの評判が非常に高かったため、購入量を5倍以上の数千箱単位に増やしたという。
もともと旅と食が大好きな米国コロンビア大学の学生2人が、世界中を旅行して味わった感動を人々にも共有したいという思いからこのサービスを始めた。「食」こそ、それぞれの国の文化を紹介するのに最適だと考え、えりすぐりの食べ物を通してその国の“文化”を箱に詰め、人々に“感動”を与えるというコンセプトだ。そのため、ボックス内には食品の説明とレシピを載せた「プロダクトカード」、そしてその国の文化を紹介する「カルチャーガイド」が添えられている。
同社の日系企業窓口を担当する市川博規さんはコーポレートギフトについて、「現時点で、JAPAN BOXのようなギフトボックスをプレゼントしている日系企業は少ない。しかし、コーポレートギフトが一般的である米国市場で、JAPAN BOXは日系企業らしいギフトとして米国の顧客の心をつかむ非常にユニークなものとなり得る。ぜひ、試してみていただきたい」と話す。
特定の数量以上の発注で、パッケージに企業ロゴを入れたり、コーポレートカラーに変更するなどのカスタマイズも可能。

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ウェブ】www.trytheworld.com/
【問い合わせ】globalpartnerships@trytheworld.com(日本語可)

(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2015年8月1日号掲載)

 

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