新型コロナウイルスに向き合う、心のケア方法

0

新型コロナウイルスに対する不安が渦巻く中、ニューヨーク市在住の家族向けオンラインメディア「New York Family Media」が、子供を持つ親が自分と家族のために心の健康を維持する四つのキーポイントを紹介しています。

Create a plan(計画の作成)

問題や困難が発生する時は、物事が計画通りにいかず、心身が不安でいっぱいになる時。そして、その不安や心配事を軽視し、無視をしても、実際に解決されずに事態が悪化していきます。

◇ポイント

・不安を解消する手段として、まずは1日や1週間の短期的な計画を立てること
・自分自身と家族が緊急の事態に直面しても、柔軟に対応できるよう準備を整える
・目の前で起こっている状況を判断し、自分たちができることと不可能なことを見極め、それを心にとどめておく
・そして、新たな制限事項が増えた時、計画を新たに立て直していく

具体的には、仕事や育児の状態が変わるなどの不測の事態にどのように対応するか、という計画を立ててみること。家族間で話し合うことで、現状を互いに知り、解決策を導き出す手助けになる。話し合いの糸口として「両親とも自宅で仕事をしている場合、どのような事が必要か」をテーマにしてみましょう。

Acceptance(受け入れる)

自分たちが今、困難な状態にいること、誰もが完璧ではないことを受け入れましょう。「受け入れる」とは、感情を無視するということではなく、感情を持ちながら前進していくことです。

◇ポイント

・想定外の状況を受け入れ、この期間中に自分自身の心身の健康に関して必要なことを、保護者間で互いに話し合うことが重要
・イベントや行事の中止を認め、親しい友人との連絡や、家族とのビデオ通話を増やすなどの計画を立ててみる
・困難な状況の中でも、この状況でしかできない機会や可能性を探求することは、前進するために非常に意味がある

Limit(制限する)

新型コロナウイルスがニューヨーク市内での感染拡大が本格化する以前から情報が錯綜(さくそう)し、今では1日を通じてニュースやインターネット交流サイト(SNS)など、多くのメディアからさまざまな情報が常に発信されています。情報を得るのに制限を設けましょう。

◇ポイント

・全てに目を通すことは、神経を消耗させ、不安がさらに高まる恐れがあります。そのため、最新情報の収集は、自分自身が信頼できる情報源に制限することが大切
・ニュースを確認する時間を設定し、十分な休息、栄養を確保し、家族とのつながりを確保することに努める

Mindfulness(マインドフルネス)

マインドフルネスとは、今この瞬間に自分の身に起こっていることに集中する瞑想(めいそう)法。忙しい日常生活の中で、マインドフルネスを実践することによって、穏やかな感情になり、自分自身と忙しい日々とのバランスをとることが可能になります。

◇ポイント

・実践方法としては、1日の中で3分間だけ、心を穏やかにし、深呼吸をして自分に集中する
・問題解決に急ぐのではなく、その問題が通り過ぎるのを待ち、自分自身の心と体の健康の維持に努める

また、マインドフルネスを通して、自分自身が抱えている状況だけでなく他者が直面していることも見えてきます。イベントなどが中止され、家にいる子供が自然と楽しんでいる遊びに気付き、親自身も一緒に交流することができることでしょう。

ーーーーーーーーーーーーーーー

今は、親である自身と子供の生活を維持しながら、学校閉鎖や手洗いの推奨など、多くの決断を強いられ、不安や心配が高まっている状況。こうした中、家族と自分自身の健康的な生活を保つために、お互いに感謝の心を持ち持ち続けることが大切です。

以上で紹介された4つの解決方法の頭文字を合わせた「CALM」( Create a plan、Acceptance、 Limit、Mindfulness)を合言葉に、家族の絆をより深めましょう!!!

(参考記事)

www.newyorkfamily.com/self-love-mental-health-tips-for-parents-coronavirus-new-york/

Share.