〈コラム〉中川扶二夫 「逃げない、がKeyword」第24回

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チャレンジする人だけが勝つ

私は8つの会社経営に関与しています。順調なものもあれば、一昨年からブルックリンでスタートしたカフェのように苦戦しているものもあります。素人が始めるカフェなので苦労は覚悟していましたし、そう簡単に成功するものではないと思っています。人生に関しても同じで、皆が素人です。人生すべてぶっつけ本番、毎日がチャレンジです。ビジネスも人生も、失敗や負けは正直言って怖いものです。
経営者にとって負けは赤字です。失敗した時の世間の評価を想像すると胃が痛くなります。しかし、負けるからと逃げ、失敗を恐れてチャレンジしなければ、失敗も成功もありません。そして、そのどちらからの学びも絶対にありえないのです。負ける事から逃げない気持ちがあれば、必ず勝てる日が来るのです。
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経営が悪化した場合、経費カットの連続では倒産の時期が延びるだけ。スポーツで負けを意識するがあまり萎縮して、思い切ったプレーができずにもっと悪い結果で負けた経験はありませんか?
経営の悪化が懸念される時は、思い切って必要な経費を使い、笑顔でチャレンジすることから勝ちが転がり込んできます。とは言うものの、資金がショートしてきたらどうするか。そんな時こそ逃げずに、一番大切な事へ投資を集中させるべきなのです。それで失敗したら、少なくとも「あれをすれば良かった」という後悔はないはずです。しない後悔よりもした後悔を生みたいものです。スポーツにしろ勉強にしろ、あるいは人生において負けを恐れず怖がらず、チャレンジする人だけが勝つのです。
万が一失敗しても、それはチャレンジした証ではないでしょうか。何度でも笑顔でチャレンジ、必ず失敗を成功のもとにしてください。「101回目のプロポーズ」のように、100回の失敗が成功には必要なのかもしれません。古い例え?(笑) ふむふむ、この例えは失敗だ! 次回へ生かそう。
(次回は4月第4週号掲載))

nakagawa-new〈プロフィル〉 中川扶二夫(な かがわふじお) 広島県出身。1988年にニューヨークに一人で渡り起業。在ニューヨーク25年。この間にアムネットをはじめ八つの会社(18拠点)を日米で立ち上げる。成功よりも失敗を肥やしに独自の「家族型経営」が世界で通用するかをチャレンジしている。現在、異業種進出を含め、アジア、南米、欧州へ の進出を計画中。

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