〈コラム〉欧米では結婚に向かうのは二人が育む愛の力

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欧米人男性との結婚観の違い(前編)

幸せな結婚の見つけ方〜結婚ってやっぱりいいですよ〜 第6回

国際結婚の幸せプロデューサー 松本直子

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結婚相談所は、既に目的が「結婚すること」である男女が集まる場所なので、お見合いをしてフィーリングが合えば話は早い。特に、日本の結婚相談所はユニークで、お見合いしてから3カ月、6カ月という期間内に、真剣交際をするかどうか? という意思表示を、お相手だけにではなく運営者側にも示さなければならないところも多いのです。出会ってから3カ月、6カ月という短い期間内に、結婚を決めるというのは、いささか早すぎる決断と感じるかもしれませんが、結婚相談所に設けられたルールに強制的にでも従うことによって、結婚を決断できるというのは、逆に、迷いに迷って何も決断しないまま月日が流れ、結果を得ないで“長すぎた春”となってしまうことを回避できるのは、二人にとってメリットと言えます。

日本の結婚相談所が二人に結果を急がせる理由は、結婚できた場合に、“成婚料”を設定している会社も多く、3カ月、6カ月で、どんどん結婚する人たちが増えれば、回転率も上がり、それだけ多くの成果報酬を受け取ることができるからという裏事情によるものです。

◇ ◇ ◇

これに対して、欧米式マッチメーキングのエージェントは、日本の結婚相談所のように“成婚料”を設定する文化はほとんどありません。一般的にマッチメーキングエージェントの目的は、デートを設定すること。1回目のデートさえ設定すれば、ミッションは完了。その後、2回目のデートをしようがしまいが、結婚しようがしまいが、エージェントが関わることはありません。ですので、お見合いをしてから、二人が結婚に向かって行くかどうかの決断は、二人が育む愛の力によるものであり、自分たちで期限を決めて、意志を確認しながら前に進む必要があります。オンラインデートも同様、出会うことはカンタンでも、結婚に至るまでの関係を継続できるかどうかがチャレンジなのです。

【後編に続く】

〈筆者プロフィル〉まつもと・なおこ 武蔵野美術大学空間演出デザイン科卒。自身の国際結婚の夢をかなえるため、1999年南青山で国際結婚の情報サービスをスタート。東京、NY、LA、SF、シンガポールと世界を拠点に国際結婚&海外在住日本人の結婚をサポート。スピードデート、BBQパーティーなど婚活イベントや恋愛セミナーを定期的に開催。皆さまの幸せな結婚をプロデュース中。
【ウェブ】kaiwa-usa.com/

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