日米で活躍する芸術家・林世宝さん、メトロカードの十二支と桜基調とした絵画を披露 12月13日~

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「四季」 24×36インチ、ミックスメディア

「四季」 24×36インチ、ミックスメディア

展示会「ゴールデンエイジ」 12月22日まで

日米と台湾で活躍するニューヨーク在住の芸術家・林世宝(リン・セイホウ)さんは、2018年の終わりに、メトロカードが数年後には廃止されるというニュースを耳にし、十二支の動物12体をそろえることを目標にメトロカードを集め、4年の歳月をかけてコツコツ作り上げた。
13日~22日には、メトロカードの十二支と、桜を基調とした絵画25点を、フラッシングのタウンホールで披露する。

メトロカードの十二支「辰」3×6.5フィート

メトロカードの十二支「辰」3×6.5フィート

林さんは「メトロカードといえば私の必需品の一つ。ニューヨークに来て三十数年、アトリエの往復やミーティングなどニューヨーク中を移動するのに毎日使っています。誰でも自由に希望の場所に運んでくれるメトロカードは、夢を追う人や労働者の味方であり、無差別の象徴。私のアート人生の一部を彩るメトロカード、集めた数は3万枚。アジア共通の古文化である十二支の動物たちが着ているのは、ニューヨークの今を象徴する色鮮やかなメトロカードのジャケット。これがラストジャケットです」と語る。

新作絵画20点はゴールデンエイジシリーズ。林さんが出合った美しい瞬間の数々が絵画の中に散りばめられているという。
地下鉄の中でのプロポーズ。永遠の愛を誓う指輪の交換。満開の桜、そして散る時の桜吹雪の美しさ。日本留学時代に学んだ日本画の金箔(きんぱく)を貼る技術をふんだんに使い、ニューヨーク大学で学んだ彫刻と版画の技術も盛り込んだ作品群。満開の桜には自然の強いパワーがあり、仕事も人生も満開の桜のようでありたいと祈りを込めた林さん。「アーティストとして、美しいものを追求し続ける限り、アート人生はずっとゴールデンエイジ」と表現した。

林さんは「コロナ禍を乗り越えながら作ってきた作品たちをお披露目できることはこの上ない幸せです。タウンホールの会場で皆さまにお会いできるのを楽しみにしています」と呼び掛けた。

「無限」 24×36インチ、ミックスメディア

「無限」 24×36インチ、ミックスメディア

 

メトロカードの十二支「馬」5×6.5フィート

メトロカードの十二支「馬」5×6.5フィート

 

メトロカードの十二支「鳥」1×6.5フィート

メトロカードの十二支「鳥」1×6.5フィート

 

■情報
「Golden Age」
【期間】12月13日(火)~22日(木)
【場所】Flushing Town Hall(137-35 Northern Blvd. Queens, NY)
【入場】無料
【オープニングレセプション】12月17日(土)午後1時〜4時

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林世宝さんの上記記事のコラムはこちらから

(2022年12月10日号掲載)

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