「The Last Knight」、マクシミリアン1世に焦点

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MET、1月5日まで

キュレーターのピエール・テルジャニアンさんと、マクシミリアン1世が当時使用していた馬の鎧の「Bard Presented by Maximilian I to Henry VIII」=2日、ニューヨーク(撮影:田部井)

メトロポリタン美術館(MET)で10月7日から、神聖ローマ皇帝であると同時に芸術の保護者としての才能も持ち合わせたマクシミリアン1世と親族が保有していた美術品などを集めた展覧会「中世最後の騎士(The Last Knight: The Art, Armor, and Ambition of Maximilian I)」が開催されている。マクシミリアン1世の人生を通して、ルネサンス期における武力の重大さを示すことが目的の同展は2020年1月5日まで。

マクシミリアン1世に焦点を当てた展示でこれだけ大規模なものは初めてで、没後500年を記念した同展は、武器や鎧(よろい)だけでなく、王家の肖像画や工芸品など180点以上が展示されている。同時に、マクシミリアン1世に焦点を当てた340ページにも及ぶ美術書(65ドル)もMETから出版された。

ハプスブルク家出身のマクシミリアン1世は、「中世最後の騎士」とうたわれ、ルネサンスの黎明(れいめい)期において軍事力や統率力に長けていただけでなく、自身や子孫の婚姻政策においても成功を収め、ハプスブルク家繁栄の基礎を築いた人物。

METのマックス・ホライン館長は2日の記者会見で、「この展覧会では、神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世が、英雄的なイメージと不朽の遺産を築き上げるために、名誉、そして芸術と武力をどのように手中に収め、行使したのかを表している」と述べた。

■概要
【期間】~2020年1月5日(日)
【会場】メトロポリタン美術館2階展示室899
【場所】1000 5th Ave
【チケット】25ドル(※美術館の入場料を支払えば追加料金なし)
【詳細】www.metmuseum.org/exhibitions/listings/2019/last-knight-art-armor-ambition-maximilian

(2019年10月19日号掲載)

マクシミリアン1世の甲冑(かっちゅう)。細身だったことが分かる(Field Armor of Maximilian I German (Augsburg), 1480 Lorenz Helmschmid (first recorded 1467, died 1516) Steel, copper alloy, and leather As mounted: H. 70 5/8 in. (179.5 cm), W. 29 7/8 in. (76 cm), D. 27 in. (68.5 cm) Sallet: Private Collection, New York; all other elements of the armor: Kunsthistorisches Museum, Vienna, Imperial Armoury (A60) Photo credit:  Bruce M. White, 2019. Image © The Metropolitan Museum of Art)

(2019年10月19日号掲載)

 

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