〈コラム〉生殖医療専門医ができること

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コウノトリを呼ぶスペシャリストたち―医師編―

コウノトリのコトバ-生殖医療の現場から 第8回

New Hope Fertility Center Dr. John Zhang

子供が欲しいと思い立った時、多くの女性が最寄りの婦人科に行って診てもらう。しかし、すべての産婦人科医がその要望に応えられるわけではない。“Fertility Specialist”という言葉を知っているだろうか?

日本では“生殖医療専門医”というタイトルがつく医師のことを言う。彼らはもちろん産婦人科医なのだが、その中でも特に生殖分野に特化した知識、技術、経験を持っている。Fertility Specialistに診てもらった女性は知っているだろうが、彼らはただ、超音波検査を行うだけでなく、卵巣年齢、ホルモン検査、卵管検査、遺伝子検査など、ありとあらゆる方面から検査を行い、早急に妊娠できる方法を個々の夫婦の状態に合わせて探っていく。また、一般婦人科では困難な人工授精、体外受精も行うことがきる設備も整えている。

また、アメリカでは生殖医療に関するデータをすべて政府に提出しなければいけないルールがある。これらのデータは一般人にもウェブ上で公開されており、生殖医療を希望する夫婦が病院を選ぶ判断基準にもなっている。(sart:Society For Assisted Reproductive Technology、ウェブはwww.sart.org)。
口コミやウェブ掲示板など情報も有効だが、政府が公表するこのようなデータを利用するのも賢明な病院選びだと思われる。

(次回は5月第4週号掲載)

Dr. John Zhang〈クリニック〉 New Hope Fertility Center 世界トップレベルのスペシャリストが集結、ライフステージに合った家族計画をサポートしている。不妊治療、体外受精を望むカップルだけでなく、将来のために卵子凍結を行いたいシングル、ドナー精子、卵子での挙児希望者、また、ドナーとして卵子提供者が利用できるクリニック。2004年の開院以来、多くの成功事例を持つ。米国内以外にロシア、メキシコ、中国にも分院を設立、運営している。
【ウェブ】www.newhopefertility.com/

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