“気”の経路を修正し、正しい流れに戻す
鍼治療①
伝統的な東洋医学で言われる健康とは、身体の全臓器とそのシステムのバランスを維持していくことにあります。２０００年以上の歴史と経験が現在の針治療を形作っており、身体を“気”あるいは、“生命のエネルギー”の流れるメリディアンと呼ばれる経路で示し、その流れに支障をきたすと、病気の症状が現れます。東洋医学では、その経路の修正を行い正しい流れに戻します。
数多くの研究で、針治療の効果が実証されています。ペイン・マネージメントはその効果の中でもよく知られていますが、その他様々な応用があります。世界保健機関（ＷＨＯ）や米国の国立衛生研究所（ＮＩＨ）などで認められている治療対象に、消化器系疾患、呼吸器系疾患、神経系筋疾患、さらに泌尿器系、月経や生殖疾患などに効果があります。
針治療は、女性特有の疾患のあらゆる面にも効能を発揮します。例えば、月経不順、出血過多、高頻度、子宮内膜症による下腹部の痛み、ガスや腹部の張り、不快感、頻尿、頭痛などの月経前の症状も、定期的な針治療で好効果が見られます。また、頻繁に起こる尿路感染病（ＵＴＩ）や性器ヘルペス再発やイースト感染など生殖器・泌尿器に関する疾患に対しても、針治療は目立った効果があります。定期的な治療により、再発のサイクルや痛み／不快感の度合いがぐっと和らぎ、かつ再発を防ぎます。
（次回掲載の７月13日号では、不妊症での効果や、治療の流れについてお話しします）
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