〈コラム〉H―1Bビザ最新情報

0

延長申請のプレミアム処理が一時的に停止

米国市民権・移民業務局(USCIS)は、2015年5月26日から、H―1Bビザの非移民のH―4ビザを保持する特定の配偶者に労働許可の資格を拡大することになります。この新しい規則はすべてのH―1Bビザを保持する方の配偶者を含むわけではなく、雇用ベースのグリーンカードを取得しようとしているH―1Bビザを保持する方の配偶者が対象になります。
資格のある個人は、以下のいずれかの条件を満たすH―1Bビザの非移民のH―4ビザを保持する配偶者を含むことになります。
①認可されたI―140の外国労働者の移民申請の主要受益者であること ; あるいは
②21世紀米国競争力法(ACT21)の106⒜および⒝の条項の下で、H―1Bビザのステータスを与えられていること。同法律は、永住を求めるH―1Bビザの非移民がH―1Bビザのステータスの6年間の上限を超えて米国内で働き、滞在することを許可するものです。
資格のあるH―4ビザの配偶者がI―766の労働許可カード(EAD)を取得するためには、サポートするドキュメントと労働許可を取得するための380ドルのフィーとともに、I―765の労働許可の申請をファイルすることが必要になります。
USCISは2015年5月26日から申請の受領を開始します。USCISがI―765を許可し、EADを取得すれば、H―4ビザの配偶者は米国内で働き始めることができます。
USCISはこの規則下での労働許可の資格のある個人の数は、初年で18万人、その後の年は5万5000人にもおよぶだろうと試算しています。

●2016年度のH―1Bビザの抽選の終了について
2015年5月4日の月曜日に、USCISは16年度分のH―1Bビザの抽選のためのデータ・エントリーあるいは選出プロセスを終了したと発表しました。新しいH―1Bビザの嘆願書をファイルしていて、USCISからファイルのフィーを受領書をまだ受け取っていない場合、今年のH―1Bビザの抽選に選ばれなかったことになります。
米国政府の年度は15年10月1日に始まり、16年9月30日に終了します。新しいH―1Bビザの嘆願書は15年4月1日から4月7日までの間の5営業日の間に受領されました。今年はおよそ22万3000件のH―1Bビザの嘆願書が提出されたとUSCISは推定しています。その中から、法律によって、8万5000人のH―1Bビザの嘆願書が選出されました。この数字には、抽選の対象外となる2万件の米国の修士号をもつケースに加えて、学士号と米国での修士号を取得した残りのケースの6万5000件が含まれています。
詳細につきましては、下記までご連絡ください。
(次回は6月第4週号掲載)

Richard-Newman〈今週の執筆事務所〉リチャード・ニューマン法律事務所
500 Fifth Ave, Suite 3020, New York, NY 10110(bet 42nd & 43rd St)
Tel:212-986-0947
Fax:212-986-0921
E-mail:rnewman@richardnewmanlaw.com
Web:richardnewmanlaw.com

過去の一覧

Share.