〈コラム〉ファイナンシャルアカデミー代表 泉正人「社会人のための資産運用」第12回

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お金を守るために欠かせない習慣 具体的に目標を立てよう

私たちは、夢や目標を持った時、大きなエネルギーを出すことができます。例えば、「アメリカに留学したい」という目標がある人は、目標が何もない人よりもお金を貯めやすいはずです。
お金の使いみちを特に考えずにいると、友達に誘われたから飲みに行こう、暇つぶしの目的で買い物でも行こうか…というふうに毎日を何気なく過ごしてしまうと、あれよあれよという間にお金が減っていくものです。皆さんの中にも、身に覚えのある方がいらっしゃるのではないでしょうか?
「1年後に留学」という確固とした目標があれば、そこに向かって自分の行動、習慣をコントロールするようになります。留学に向けてお金を貯める、英語の勉強をする、という強い意思があれば、友達に誘われても、ただなんとなく飲みに行くことはなくなるはずです。適当に遊びに行って貴重なお金を浪費してしまうよりも、夢の実現のためにお金を正しく使いたいと、自然に思うようになるからです。
夢や目標は、大きなものでなくても、もちろん大丈夫です。目標を持って、実現をするために実際の行動に落とし込んでいくことが、なによりも大切なのです。
たとえば、今までたいした親孝行もできていないから、来年は両親に海外旅行をプレゼントしたい…という目標を持ったとします。二人分のハワイ旅行代50万円を捻出するためには、今ある貯金の中から30万円出して、残りの20万円を1年間かけて貯めることにしよう。そのためには、月に1万7000円貯蓄を増やす必要があるな…。
このように、具体的に目標を立てることで、今すべきことが見えてきます。
皆さんも、目標のためにお金を貯めるという習慣を付け、正しいお金の使い方を身に付けていってくださいね。
(次回は3月2日号掲載)

「お金の教養」〈プロフィル〉泉 正人(いずみ まさと) ファイナンシャルアカデミー代表、金融学習協会理事長、神戸夙川学院大学客員教授。経済入門から資産運用までの幅広いファイナンシャル教育を行う。受講者が18万人の「お金の教養」=写真=プログラムをニューヨークでも開催。http://us.Financial.ac

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