〈コラム〉つぼみが花に

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ゆき姐のHappyに生きまっしょい! 第24回目

接写してもきれいなものはきれいです、あやかりたいっ!

接写してもきれいなものはきれいです、あやかりたいっ!

やっと東京の桜が咲き、東京中がピンク色に染まっていますが、NYの皆さまいかがお過ごしですか?
いやあ、今年の日本の冬は本当に寒く長く、桜の開花がうんと遅くなりましたが、春はちゃんとやって来てくれ、ホッ、であります。
さて、この春休みを利用して、2年振りに熊本から息子の友だち、仁君が東京に遊びにやって来ました。仁君は小学校2年生の時にお母さんの故郷、熊本に引っ越したのですが、お父さんは仕事の関係で東京暮らし。月に1度くらいは熊本に帰るそうですが、母子3人で東京に来るのは大変。なので、今回は仁君一人でやって来ました。4月から高校生になることもあり、久しぶりに会った仁君にはちょっぴりヒゲが生えていて、背も170センチを越していました。なんだかね、うちの息子さんもそうですが、だんだん男の子から青年に成長していく姿は、満開の桜のように、眩しいっ!の一言であります。
仁君とは5、6歳の頃からの友だちのうちの息子、そしてほかの仲良し3人も合流して、それぞれの家に泊まりに行ったり、原宿や渋谷に遊びに行ったりして、そりゃもうみんな大声でゲラゲラ笑いながら楽しそうに遊んでいました。そんな彼らを見ているこっちも、とても幸せな気分でした。小さな頃もああやって笑いながら遊んでいたけれど、今と大きく違うのは、あの頃はまだみんな硬いつぼみで、ちょっとしたことで喧嘩になって、誰かが泣いたりしていました。でも今は体も大きくなったけれど、心もうんと大きく成長したようで、ずっと楽しそうに遊んでいました。それをそばで見ていた私も含めた母親たちは、まるで昨日のことのように思える彼らの小さかった頃の話をしながら、この調子だと、彼らが結婚して子供ができ、私たちが孫と楽しく遊べる日もあっと言う間に来るね、つぼみは美しい花になり、やがて豊かな葉をつける、楽しみだねえ?、などと未来に心を馳せながら、子育てをさせてもらっている幸せをしみじみ噛みしめていたのでありました。
(次回は5月5日号掲載)

(プロフィール)兵藤ゆき(ひょうどう ゆき)深夜ラジオのパーソナリティーを皮切りに、1982年テレビ界に進出。96年長男誕生後、夫の留学先であるNYで子育てを中心に生活。現在は、NYと日本を行き来し活動中。NYで見た参考になる子育てをまとめた本「子どもがのびのび育つ理由」など著書多数。新刊、NYでの英語体験を漫画とエッセーでまとめた「これで英語がちょっとできるようになりました。」(アスコム出版)も好評発売中。現在、テレビ、ラジオ、執筆などで活躍する傍ら、NYでの子育てや異文化体験の講演依頼も多数あり、全国に出向いて行っている。ストレスフリーをテーマにしたインナーなどのブランド「ゆきねえインク」を立ち上げ、デザイナーとしても活躍中。小学校英語準認定指導者資格、チャイルドコーチングアドバイザー資格、ペット介護士資格、各種洋裁正教員資格を有する。

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