〈コラム〉塵の量の勉強 継続できる中期、長期計画で目標を達成

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「永野・森田公認会計士事務所 日下武」ビジネスのツボ 第13回

2013年は、1日ずつを振り返り、日記を付けていくことを習慣にしようと思いつつも、1月2日が仕事始め、気が付けば1カ月が過ぎ、年末に新しく買った日記帳には埃が溜まってしまいました。開けてみれば、2日目までは何かしらメモ書きがありますが、三日坊主にもなっていません。早くも反省です。今日からは頑張ろうと心に決めています。
会計事務所は繁忙期に入り、一日は矢の如く過ぎ去り、それの連鎖である1週間もあっという間に過ぎてしまいます。今年は英語以外の語学の取得を目標として、韓国語を勉強しようと思っています。昔、少しは勉強したのですが、今年はビジネスで使えるくらい頑張ろうと思い、去年の終わりに古い教科書の全ページを割り算し、一日に割り振りしました。復習なので一日10ページという計画を立てたのですが、最初は基礎で簡単だったのですが、3日目からはしんどくなり、続けることが憂鬱になってきました。とりあえず一日休み、計画を再検討、結局一日2ページと減らし、少しずつ頑張っています。気付いてみると90ページまで来ています。
多忙な一日で時間が早く過ぎ、仕事で疲れてしまうので一時はストップしようと思いましたが、塵も積もれば山となるという言葉を思い出し、塵のような量でも毎日勉強をしようと思いました。実はこの言葉を思い出させてくれたのは、毎日のワインのボトルです。私は家で毎晩、たくさんのワインを飲むので家族に叱られていたのですが、昨年末から減らそうと努力しています。自分ではすごく減らしているつもりだったのですが、2週間後、リサイクルの回収の時、ボトルでいっぱいになっているゴミ箱を見て驚きました。こんなに飲んだかなと思うのですが、振り返って考えてみると、確かに飲んでいます。少しずつしか飲んでいなかったつもりなのにと反省しつつもこれを勉強に置き換えようと思いました。非常に馬鹿げた発想ですが、意外にも少しの勉強は多くの勉強よりも効率的で持続もできます。特に語学は毎日の積み重ねということもあり、少し自信も付いてきました。
ビジネスについても同じようなことがいえると思います。売上げアップ、経費削減を目標として、1週間で結果を出そうとすると苦しいですが、計画を立て、少しずつ目標に向っていくと長期的に大きな結果になっていることがよくあります。無理な短期計画より、継続できる中期、長期計画で目標を達成しましょう。(次回は3月9日号掲載)

(「WEEKLY Biz」2013年2月9日号掲載)
takeshi%20001[1]〈プロフィル〉 日下 武(くさか たけし) 永野・森田公認会計士事務所NJ拠点マネージャー。大手日系食品商社での営業経験を活かし、顧客の立場になって、全体的なビジネス、会計、税務相談を受けている。メーカーからレストラン、リテーラーまで、幅広く顧客を持つ。【ウェブ】www.nagano-morita.com/ Tel:201-363-0050 E-mail:tkusaka@nagano-morita.com 2125 Center Ave., Suite 104, Fort Lee NJ
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