〈コラム〉プラス思考をはるかに超える“法則”

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全てが好転する満月の法則(上)
心の学校創始者、YSこころのクリニック理事長 佐藤康行

私からあなたに質問です。夜空の三日月を見て、「あれは何の月ですか?」と聞いたとしたら、「三日月です」とあなたは言うでしょう。しかし、「本当にそんな形の月が宇宙に浮かんでいますか?」と改めて聞けば、そうではないと答えますよね? 月が常にまん丸の球体なのは、誰でも知っています。

欠けた三日月とは、自分の脳でとらえた、いわば脳内の月です。実際のお月様はいつもまん丸です。それが月の真実の姿なのです。

これをあなたの人間関係にあてはめてください。相手をどこか欠けている三日月と見るか、それとも元々完全完璧で、何一つ欠けていない満月と見るか。同じ月でも大きな満月であることを前提として相手をとらえ、扱うと、まるで鏡に映る姿が変わるように素晴らしい方向へ変化してくるのです。

「ああ、なるほど。プラス思考のことですね」と思ったとしたら、残念ながらハズレです。プラス思考では、「コップの水が『半分空である』と思うより、『半分も入っている』と思うほうがいい」と言いますが、「満月の法則」は、それとは全く違います。半分水が入っていても半分空でも、それはどちらも〝欠けた三日月〟で、本来の満月とは、この水によって私たちの生命は生かされているという真実に気づくことです。

また、プラス思考では、悪いことを良いことと思おうとします。思おうとするのは、実はそう思っていない証拠です。しかし、どれだけ目の前の人が嫌いなどといった〝三日月〟の姿を見たとしても、真実である〝満月〟の大前提で見直してみると、自分の認識にすぎなかった三日月が消えていき、本当に満月が現われ、「嫌い」がなくなっていきます。

また、そのような姿勢で相手を扱うと、ビジネス、家庭、健康などあらゆる場面で自他共にどんどん蘇ってパワーが増していきます。社会全体も平和に見えてきます。全部あなたの心ひとつで実現できるのです。これからの新しい未来は、この「満月の法則」で生きてみてはいかがでしょうか。

(次回は9月15日号掲載)

〈筆者プロフィル〉さとう・やすゆき 心の学校創始者。YSこころのクリニック理事長。1951年北海道美唄市生まれ。心の専門家、満月理論開発者。15歳で単身上京、自らを鍛えるため営業マンとなり、化粧品・宝飾品のトップセールスになる。その後、20代でレストランを創業、70店舗を全国展開する。自身の経験から心の原点とも言える満月理論を生み出す。自ら編み出した満月理論で凄まじい勢いで実績を上げている。150冊以上の書籍を執筆し、日本全国・世界各国での研修・講演の実績がある。政財界にも多くの受講生を持ち、日本を代表する企業の経営者、著名人からの信頼も厚い。

【公式サイト】http://satoyasuyuki.com/

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