ブロンクスで“史上最大級”、120人のギャングを逮捕

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2つのギャング団を一斉摘発

市営住宅があるブロンクスのEastchester Gardensエリアをアジトにしていた「2Fly」

市営住宅があるブロンクスのイーストチェスター地区をアジトにしていた「ツーフライ」

ニューヨークのローカルテレビ局「NY1」は4月末、ニューヨーク市警察(NYPD)がブロンクス北部の2つのギャング団を一斉に摘発し、脅迫・麻薬取引・銃器不法所持などの疑いで約120人が逮捕されたと報道した。

夜明けの逮捕劇には700人の警察官がかかわり、NY1は「史上最大規模の検挙となった」と述べた。摘発されたのは同エリアでライバル関係にあった2つのギャング団。1つは全国的ギャング網の配下組織「ツーフライ(2Fly)」で、市営住宅があるブロンクスのEastchester Gardensエリアで暗躍していた。もう一つは「BMB(ビッグマネーボス、Big Money Bosses)」と呼ばれ、ホワイトプレーンズロードの215th Streetから233rd Streetまでが主な活動地域だった。

一般市民とギャングの構成員の見分けを付けることは不可能で、一般市民でも、危険な場所を危険な時刻に通りかかるだけで事件に巻き込まれたり、殺される危険性があったという。関連性があると疑われる殺人事件は8件。2009年に自宅のリビングで流れ弾にあたり92歳の女性が犠牲となった事件や15歳の少年が刃物で刺されて死亡した事件を含む。

捜査員らは、組織を横断して協力した成果を強調した。地域住民に死傷者も出すライバル抗争を続け、恐怖を与え続けたとして実施された大きな逮捕劇だが、当局はこれはまだ始まりで、これからも捜査、検挙を続けていくと述べた。

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