ダイナミックな演奏や
日本の「さくら」などで魅了
ダイナミックな演奏と超絶テクニックで観客を魅了するジェイク・シマブクロ＝３月27日、ニューヨーク（撮影・荒木）
ハワイ在住の日系５世で、ウクレレ・プレーヤーのジェイク・シマブクロが３月27日、ニューヨークのハイライン・ボールルームでライブを行った。ウクレレの概念を打ち壊すダイナミックな演奏と超絶した技巧で人気のジェイク。映画「フラガール」（2006年）の音楽を担当したことで日本でも広く知られている。同地でのライブは３回目で、前評判も高く、会場には700人強が駆け付けた。
ライブが始まると、ロックバンド、クイーンの「Bohemian Rhapsody」やビートルズの「While My Guitar Gently Weeps」などのカバー曲をダイナミックに演奏し、観客を沸かせた。また、一昨年生まれた息子のために書いたというやさしいメロディーが印象的な「Gentlemandolin」や、日本古謡の「さくら」など、まさに“ウクレレの概念を打ち壊す”曲目の数々を披露した。
最前列の女性ファンは「ジェイクのライブは彼の人柄があふれるエネルギッシュなもので、ＣＤとは全く違った魅力がある」と興奮気味に語った。
終演後、ジェイクは本紙のインタビューで「たくさんの方がライブに来てくださり、本当にうれしかったです。ニューヨークには年に２、３度訪れていますが、街のエネルギーが大好きで、いつも良い刺激を受けています。またいつか、皆さんにお会いできたらと思います。そして、ハワイにも来てください！ Ａｌｏｈａ！」と語った。
今回のライブは「Uke Nations Tour 2014」と題し、米国本土、カナダやオーストラリア、日本を含むアジア諸国を回るツアーで、７月には日本最大の屋外ロックフェスティバル、フジロックへの出演も決定している。
〈最新ライブＤＶＤ〉
「Jake Shimabukuro Grand Ukulele Live in Boulder」
2013年10月８日にコロラド州ボルダーにあるボルダー・シアターで撮影されたライブＤＶＤ。迫力のあるパフォーマンス映像に加え、ジェイク自身が〈グランド・ウクレレ・プロジェクト〉について語っているインタビュー映像が収録されている。米国盤と日本版のＤＶＤは絶賛発売中。
（「WEEKLY Biz」2014年４月５日号掲載）
