三菱UFJ、持ち株会社で統合で米国事業強化へ

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三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は1日付で米国事業を再編した。傘下の米国銀行ユニオンバンクと三菱東京UFJ銀行米州本部に分かれていた米国業務を統合。同日付で米国に設ける金融持ち株会社「米州MUFG ホールディングスコーポレーション」(MUFG Americas Holdings Corporation)を新たな米州本部と位置付け、事業を一元的に管理・運営。
業務統合により、米国内の預金規模は合算で13位(2013年末)となる。MUFGは今後、トップ10入りを目指す。
新たな持ち株会社は「米州MUFGホールディングス・コーポレーション」(MUFG Americas Holdings Corporation)。米国が一定規模以上の外国銀行に16年7月までの設置を義務付ける「中間持ち株会社」への移行を視野に置く。ユニオンバンクは「MUFGユニオンバンク」(MUFG Union Bank, N.A.)に改称した。
日系企業向けの業務は、三菱東京UFJ銀の現地支店でこれまで通り続けるが、日系以外の現地企業向け融資は段階的にユニオンへ移管。ユニオンが集めた預金を現地貸し出しに活用し、ドル資金の調達と運用を効率化する。
また同日付で、三菱東京UFJ銀行米州本部長兼MUFGユニオンバンク頭取に畑尾勝巳氏が就任、米州MUFGホールディングスコーポレーション会長兼MUFGユニオンバンク会長に岡昌志氏が就任した。
(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2014年7月12日号掲載)

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