在ニューヨーク日本国総領事館が配信した情報
【日本政府による緊急事態宣言の発出】
(緊急事態宣言の発出)
4月7日、新型コロナウイルスの感染が都市部で急速に拡大している事態を受けて、安倍総理は、第27回新型コロナウイルス感染症対策本部で、全国的かつ急速なまん延による国民生活及び国民経済に甚大な影響を及ぼすおそれがある事態が発生したと判断し、改正新型インフルエンザ等対策特別措置法第32条に基づく「緊急事態宣言」を発出しました。宣言の効力は来月6日までで、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡が対象となります。概要は以下のとおりです。
(緊急事態措置の実施期間)
・4月7日から5月6日までの1か月間。
(実施対象区域)
・埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、大阪府、兵庫県、及び福岡県の7都府県。
以下、新型コロナウイルス感染症対策本部での安倍総理の発言のポイントは以下のとおりです。
・緊急事態を宣言しても、海外で見られるような都市封鎖を行うものではない。
・公共交通機関など必要な経済社会サービスは可能な限り維持しながら、密閉、密集、密接の3つの密を防ぐことなどによって、感染拡大を防止していく、という対応に変わりはない。
・他方で、緊急事態措置の実効性を高め、爆発的な感染拡大を防ぐためには、今般改定を行った、基本的対処方針に基づき、都道府県からの外出自粛要請等への全面的な御協力や、社会機能維持のための事業の継続など、国民の皆様、お一人お一人に十分な御協力をお願いする必要がある。
・最も重要なことは、何よりも、国民の皆様の行動変容、つまり行動を変えることである。専門家の試算では、私たち全員が努力を重ね、人と人との接触機会を最低7割、極力8割、削減することができれば、2週間後には感染者の増加をピークアウトさせ、減少に転じさせることができる。
・効果を見極める期間も含め、ゴールデンウィークが終わる5月6日までの1か月間に限定して、国民の皆様には、7割から8割の削減を目指し、外出自粛をお願いする。
・政府においては、この国家的な危機に当たり、国民の命と健康を守ることを第一に、都道府県とも緊密に連携しながら、感染拡大の防止に向けた取組を進めていく。
◯4月7日に行われた第27回新型コロナウイルス感染症対策本部での安倍総理の発言
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202004/07corona.html
◯同日夕に行われた安倍総理の記者会見の冒頭発言
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2020/0407kaiken.html
【州政府等による措置等のポイント】
◎(NY州)クオモ知事のメッセージ
・本4月7日にクオモNY州知事が発信したメッセージの一部は以下の通りです。
集中治療室に入院する患者数は89名と減少したが、残念ながら1日あたり死者数が731名(死者数合計が昨日の4758人から本日5489人に)と今までで最大になった。
医療体制について考えるとき、重要なのはベッド数・医療スタッフ・医療器具の3つである。幸いベッド数は現在5万3000床で将来9万床まで増える見込みだが、医療スタッフが足りない。多くの医療スタッフが多大なプレッシャーの中で疲弊している。
大統領と話して、海軍病院船(コンフォート)をコロナウイルスの患者の治療に転換できることとなった。同船のベッド数はこれまでの1000床から500床となる。この他、ジャヴィツ・センターで2500床の受け入れ余地がある。
通常の経済生活に戻るためには、NY州、NJ州、CT州との三州間の協力アプローチに加えて、特に検査の(大規模な)実施が重要。NY州保健当局は新たな抗体検査方法を認めたところであり、FDAの認証が得られれば、これを大規模に進めることができる。
今後は、15分内に検査結果が出る迅速検査(rapid testing)を拡大していくことが重要。検査キットを生産する企業に投資をして検査数を増やしていく。NY州はさらなる連邦政府の支援を必要としている。
1918年のスペイン風邪の際には、6ヶ月続き、NYだけで3万人がなくなっている。現在は、感染者数がピークに達しようとしている。引き続き、社会的距離はよく効いており、また、NYの(活動)休止も効果をもたらしている。引き続きこれを守ろう。
◎(NY市)デブラシオ市長のメッセージ
ニューヨーク市は,従来から病気の方に対して外出する際にマスクを着用することを勧めていましたが,今般,新型コロナウイルスに感染していても自覚症状がないというような人が感染を広げている可能性もあるとして,感染予防の観点から,ニューヨーク市民に対して,健康な人であっても外出時には紙や布で鼻と口を覆い,他者とは一定の距離(約2m)を保つよう呼びかけています。
鼻と口を覆うものは,マスクだけに限らず,紙,スカーフやバンダナでも良いとしており,洗えるものは毎日洗濯をし,乾いたものを使用することを案内しています。なお,医療関係者が使用する医療用マスクについては医療資材が不足していることから,使用を控えるよう協力を呼びかけています。
(英語サイト)https://www1.nyc.gov/assets/doh/downloads/pdf/imm/covid-19-face-covering-faq.pdf
◎(NJ州)州立公園等の閉鎖について
・本4月7日,マーフィーNJ州知事は会見にて,州内のすべての州立公園及び森林,郡立公園を閉鎖する行政命令に署名予定である旨発表しました。
【感染,予防等に関する情報】
1)4月7日現在,当館管轄内における新型コロナウイルスの感染者数及び死者数は以下のとおりです。(カッコ内は前日の数)
○ニューヨーク州:感染者数 138,863名(130,689名)、死者数 5,489名(4,758名)
・感染者数内訳(主なエリア)
ニューヨーク市:感染者数 76,876名(72,181名)、死者数 4,009名(3,485名)
NY市の内訳(判明分)
クイーンズ区: 24,840名(23,133名)
ブルックリン区: 20,879名(19,702名)
マンハッタン区: 11,012名(10,440名)
ブロンクス区: 15,348名(14,327名)
スタテン島区: 4,797名( 4.579名)
ウエストチェスター郡: 14,804名(14,294名)、死者数 304名(253名)
ナッソー郡: 16,610名(15,616名)、死者数 620名(535名)
サフォーク郡: 14,517名(13,487名)、死者数 266名(237名)
○ニュージャージー州:感染者数 44,416名(41,090名)、死者数 1,232名(1,003名)
○ペンシルベニア州: 感染者数 14,559名(12,980名)、死者数 240名(162名)
○デラウェア州: 感染者数 928名( 783名)、死者数 16名( 15名)
○ウエストバージニア州:感染者数 412名( 345名)、死者数 4名( 3名)
○コネチカット州フェアフィールド郡: 感染者数 4,136名(3,719名)、死者数 132名 (101名)
○プエルトリコ: 感染者数 573名( 513名)、死者数 23名( 21名)
○バージン諸島: 感染者数 43名( 43名)、死者数1名( 1名)
2)在留邦人の皆様におかれては引き続き関連情報に注意して予防に努めてください。
当館ホームページ上に新型コロナウイルス関連情報のページを作成しました。予防措置,各州等HP(ホットライン)及び日本の関連情報等を掲載しているのでご参照ください。
新型コロナウイルス関連情報:https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-refs.html
3)当館領事窓口のご利用にあたっては,感染リスクを少しでも軽減するため,体調がすぐれない方におかれましては,体調が回復されてから来館いただきますようお願いいたします。皆様のご理解とご協力につきまして,よろしくお願いします。
■ 在ニューヨーク日本国総領事館
299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171
TEL:(212)-371-8222
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