倫理研究所USA、全米普及を視野に新編成

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「カリフォルニア州倫理法人会」を設立

「南カリフォルニア倫理法人会」が「ロサンゼルス倫理法人会」に改名

11月10日、倫理研究所USAは「カリフォルニア州倫理法人会」の設立並びに「ロサンゼルス倫理法人会」の名称変更記念式典をカリフォルニア州トーランスのDouble Tree by Hilton Hotel Torranceで行った。参加者は総勢108人にのぼり、日本からも10人の会員が駆け付けた。2016年に北米初の倫理法人会として設立された「南カリフォルニア倫理法人会」が「ロサンゼルス倫理法人会」として改名し新たに設立すると同時に、17年に新設した「オレンジカウンティ倫理法人会」と合わせて二つの会を統括する「カリフォルニア州倫理法人会」を新設した。

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丸山理事長講演「『心眼』をひらく」
人生に新たな「気づき」与え

記念式典は全3部で構成され、第1部では設立の式典が粛々と行われた。国歌斉唱や同会活動の経過報告に続き、設立の認可書並びに行動旗の授与、役職者への委属状が交付されたほか、一般社団法人倫理研究所・伏木久登氏による式辞、カリフォルニア倫理法人会会長・飯田隆氏による謝辞も行われた。

カリフォルニア倫理法人会の設立の認可書と行動旗の授与。右は同会長・飯田隆氏

カリフォルニア倫理法人会の設立の認可書と行動旗の授与。右は同会長・飯田隆氏

ロサンゼルス倫理法人会の認可書と行動旗の授与。右は同会長・山本明美氏

ロサンゼルス倫理法人会の認可書と行動旗の授与。右は同会長・山本明美氏

続いて第2部では一般社団法人倫理研究所の理事長・丸山敏秋氏が講演を行った。「『心眼』をひらく」をテーマに、経営において「みる」とはどういうことかを語った。丸山氏はまず「倫理研究所」73年の歩みと経営者向けの「倫理法人会」38年の歩みを紹介し、継続することの重要性を述べた。次に我々が大変動の時代にいることに触れ、19年4月に終了する平成の30年を振り返りつつ、日本が天皇と国民によって成り立ってきた国であることに言及した。そして、人間としてのレベルを上げるためには、目に見えないものに目を向ける「心眼」をひらく必要性があるという講演の主題に迫った。

丸山氏は「新約聖書」マタイ伝第七章や、「五輪書」で宮本武蔵が語った「観の目」などを例に挙げ、その必要性を説いた。また金子みすゞの詩「星とたんぽぽ」や松尾芭蕉の俳句などを紹介し、現代人が忘れてしまった心眼の目を先人たちが持っていたことを説明した。最後に心眼をひらく方法は「純情(すなお)の心境を磨くこと」であると述べ、それを磨くためには二つの秘訣として家族のつながりや、気づくと同時に物事を行う実践力をヒントに挙げた。
ユーモアを交えながらも人生に新たな「気づき」を与える丸山氏の話に、聴衆は熱心に耳を傾けた。

講演する一般社団法人倫理研究所の丸山敏秋理事長

講演する一般社団法人倫理研究所の丸山敏秋理事長

講演後はホテル内のレストランに場所を移し、第3部として祝賀会が行われた。参加者らは昼食を共に歓談しながら、会の発足を祝った。

翌日には「モーニングセミナー」も開催

また、翌日には活動の一環として朝7時から日本からの講師や地元の経営者を招いて、自らの生き方、さまざまな失敗や成功事例の講話や、仲間同士の実践・体験の報告をする会員スピーチなどを行う「モーニングセミナー」が行われた。セミナー終了後は、情報交換・交流の場として朝食会が行われた。

式典の模様

式典の模様

(2019年1月1日号掲載)

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