平素から「免疫力」を高める努力を

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一般社団法人倫理研究所理事長・丸山敏秋氏

〈カリフォルニア州倫理法人会、コロナ禍でZoom特別講演〉

会員に向けて特別講演をする丸山敏秋・一般社団法人倫理研究所理事長=1日(Zoomから)

会員に向けて特別講演をする丸山敏秋・一般社団法人倫理研究所理事長=1日(Zoomから)

カリフォルニア州倫理法人会(米カリフォルニア州)は1日、一般社団法人倫理研究所理事長・丸山敏秋氏による特別講演を、会員に向けてビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」で配信した。「険しき道を『倫友(りんゆう)』と歩く」と題された今回の講演は、新型コロナウイルスによるパンデミック(世界的流行)で世界が揺れる中、会員の要望を受けて実施された。

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初めに、丸山氏は「われわれは大変動の時代に生きている」という前提を示し、今後50年は続くであろう大変動のクライマックスを今まさに迎えていると述べた。情報化の波によって拡散された未知のウイルスへの恐怖はすさまじい破壊力で世界を大混乱へ陥れ、「現代において、人類は鎖国を体験することになった」と述べた。

5つの見えない脅威

続いて、倫理研究所発行の月刊誌『新世』(1947年刊行)に寄せた自らの論文を引用し、「現代人が立ち向かう5つの見えない脅威」について解説。その5つに(1)ウイルス(2)マネー(3)電磁波(4)放射線物質(5)人の心を挙げ、いざという時の対応方法を普段から備えておく必要があると説いた。また、特に法人会会員である事業経営者たちが警戒すべきこととして、「アフターコロナにおける世界経済のさらなる悪化」を挙げ、90年前の大恐慌を上まわる世界不況到来の可能性に触れるなど、厳しい道のりになることを示唆した。その上で「純粋倫理」という生活法則を羅針盤として進めていくことが苦難を乗り越える鍵であることを説いた。加えて、共に倫理を学び、実践してさらなる向上を目指す「倫友」たちが世界にいることの力強さを訴え、戦後日本で始まった倫理運動の目的「法人・個人会員たちが純粋倫理を学び、普及していくことで地球の安泰・日本の創生に貢献すること」を再度確認した。

大切なのは「復旧」よりも「復興」

さらに、丸山氏はパンデミック下で大切なのは「復旧」よりも「復興」であり、災害やパニックを機に、それまでよりもよい社会を築くことが大切であると続けた。また、感染症を寄せ付けない自分自身の「免疫力」を高める努力を平素から心掛けるべきとした。免疫力は企業が持つべき経営力の一つで、純粋倫理、倫理経営の学びと実践で心の免疫力が高まることは間違いないと述べた。逆境に身を置いてこそ、倫理の学びの真価が問われること、できることから着実に積み上げることの大切さを語った。そして最後に同会役員や会員へ感謝の言葉とともに企業と家庭の繁栄への祈念を表し、約20分にわたる講演を締めくくった。

前向きな勇気をもらった

講演後は、参加者がそれぞれの感想を共有し「不安な時期に、前向きな勇気をもらった」「倫理の役割を再認識できた」「しっかりと純粋倫理を学び、次の世代へつなげたい」などの言葉が寄せられた。

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倫理法人会は「企業に倫理を、職場に心を、家庭に愛を」をスローガンに、日本全国6万9000社の会員企業が純粋倫理に根ざした倫理経営を学び、実践し、その輪を拡げる活動に取り組んでいる。日本国外では、米国、ブラジル、中国、台湾にも拠点を持つ。米国ではカルフォルニア州倫理法人会(carinri.com/)を中心に、年々会員数を増やしている。

(2020年6月13日号掲載)

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