〈コラム〉LGBT 最新の妊活事情とは

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治療方法や問題点とは

コウノトリのコトバ-生殖医療の現場から 第13回

New Hope Fertility Center Dr. John Zhang

不妊治療はカップルや個人に家族を始められる機会を与える。またこの治療は家族を持ちたいと願うLGBTのカップルおよび個人にとって最良の方法となっている。不妊治療を取り巻く現行のLGBT事情について情報を得ていることは、あなたが親になるため大きな第一歩を踏むことになる。

家族を築こうとしているLGBTのカップルや個人には、以下のような多くの治療方法がある。これらの治療には、
◦IUI―人工授精とも呼ばれる子宮内授精は、排卵しているときにドナー精子を女性の子宮に直接送り込む。
◦ドナー卵子での体外受精―カップルもしくは個人のニーズに合ったドナーを選択し、体外受精を行う方法。
◦ドナー精子―精子ドナーは、身体的特徴、家族歴、および教育を含む基準で選択することができる。この精子を使用し、体外受精、もしくは人工授精を行う。
◦代理母―自分自身では妊娠、出産できない場合にこの方法が使われる。
◦IVF―IVF治療は、IUIがうまくいかなかった場合や医学的なこれ以外に選択肢がない場合、採用される。

残念ながら、LGBTの親にはいくつかの問題があります。不妊治療を取り巻く現在のLGBTの問題には、以下のものがある。
◦出生証明書―いくつかの州では、同じ性の夫婦でたとえ結婚していても、子供の出生証明書に記載することができない。
◦養子縁組―州法によっては、同性カップルの採用を妨げるものがある。
◦健康保険―一部の健康保険会社は、不妊治療が医学的に必要でないと考えられる場合に、不妊治療の支払いを拒否している。例えば、不妊症の問題がない女性は、IVFまたはIUI手続きのために支払っている保険会社に支障をきたす可能性がある。

(次回は10月第4週号掲載)

Dr. John Zhang〈クリニック〉 New Hope Fertility Center 世界トップレベルのスペシャリストが集結、ライフステージに合った家族計画をサポートしている。不妊治療、体外受精を望むカップルだけでなく、将来のために卵子凍結を行いたいシングル、ドナー精子、卵子での挙児希望者、また、ドナーとして卵子提供者が利用できるクリニック。2004年の開院以来、多くの成功事例を持つ。米国内以外にロシア、メキシコ、中国にも分院を設立、運営している。
【ウェブ】www.newhopefertility.com/

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